わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

すんのはじめ

プロローグ

「みゅう 何 言ってんのよー 突然・・・ そんなの 良いって言うわけないでしょ!」


「だって も 言ってたよー が来年は中学だし、船で通うのは 大変だからって 誠一郎おじちゃんのとこに預かってもらおうかって だけど、あそこは男の子の兄弟二人だから、具合悪いかなーって そーしたら 大阪のじっちゃんとこだったら、子供もおらんし・・ええんちゃう? 家を離れるんは おんなじヤン」


「違うわよー 誠一郎さんとこだったら お母さんも週に1回か2回は行くから みゅうの様子も見れるし・・」


「だけど 男の兄弟で心配なんでしょ 開君」


「だけど 大阪は遠すぎるわよー 余計 心配 実海になんかあっても すぐに 行けないじゃぁない」


「本町のばっちゃんから聞いたよ まわぁまんまー は おとん のことが大好きで沖縄まで追いかけてきたって しばらく、心配で眠れなかったんだって だけど 幸せを掴んで 本当に良かったって」


「まぁ 子供にそんなことを・・・ ・・・ みゅう! あなた まさか・・ 帯士たいし君のこと・・」


「うん わんねー 好き たっ君と 裸 見せ合いっこした みゅうみゅんのこと 可愛くて、大好きって 言ってくれた だから・・」


「まあぁー ・・・ 実海! なんてことしてるのーぉー ・・・ 見せ合いっこしただけ?」


「そう だけ ・・・ みゅうみゅんは まだ 小学生ヤン」


「そっ そうよねー それ以上のことはねー ・・・ 実海 あなた もっと 自分のこと大切にしてよー いつも、男の子と一緒になって 高いとこから海に飛び込んだりするし それだけなら良いんだけど すぐに、男の子と取っ組み合いの喧嘩したりするでしょ 引っ掻いたりもー」


「それはー 向こうが女の子をいじめるからだよ わんねー 仕返ししてるだけだよ むこうが 悪いネン」


「それに しても・・ みゅうは ちょっとヤンチャがすぎるのよ 碧広あおひろも ねぇーねぇー は怖いって言ってるじゃぁない 弟なんだから もっと 親切にしなさいよ!」


「あいつは どんくさい」


「まぁ いいわ お父さんが帰ってきたら 相談するけど お母さんは 反対ですからね!」


 うちの家は、沖縄本島の離れ小島で、お父さんは漁協の仕事とかサンゴを守るとかいって、年中潜っている。お母さんは、島の子供達を集めて、絵を描くことから勉強も見たりして、民宿の手伝いもしているのだ。この島では、街で不登校とか学校に会わない子供達を受け入れて、島でのびのびと過ごすよう、島の人々が預かっているのだ。そんな中、去年の春、宮川帯士みやがわたいしがやってきた。私より、ひとつ上で6年になる時だった。お母さんの昔の同級生の子供で、学校でトラブルを起こして、半年程不登校が続いているらしい。それで、お母さんが民宿の1室で預かることになったらしい。


 ご飯は、うちの家族と一緒だし、弟のことを可愛がってくれたので、すぐに私とも気が合って仲良くしていたのだ。だから、私を中心に島の男の子達とも直ぐに打ち解けて、勉強も出来たから、女の子にも人気があって、みんなの人気者になっていたのだ。私も、今までの他の男の子と違って、女の子にも優しいそんな たっ君に魅かれていった。


 その年の2月。私は、たっ君の部屋で一緒に勉強していて、お母さんは今日は本島に行って、少し遅くなると言っていた。


「みゅうみゅん 僕 4月から 中学生だから 大阪に帰るよ」


「えぇー そんなー 離れ離れになるん? 嫌! せっかく 島にも慣れたヤン みゅうみゅんとも・・」


「うん ・・・ だけど・・ お母さんも帰ってこいって言うし・・ みゅうみゅんのことは大好きやでー 大阪に行っても忘れないよ」


「ほんとぉー うぅー たっ君・・・ 夏に わんの水着のん ずーと見てたヤン わんの裸 興味 あるんやろー?」


 黙っている たっ君の前で、私は着ているものを脱いでいった。


「たっ君も 脱いで みゅうみゅんの 身体 見て! 忘れないでね わんもたっ君のん ちゃんと見てるから」


 それで、お互い すっ裸になったけど・・・私は、碧広のを見慣れているから、たっ君のも、別に何とも思わなかったのだ。だけど・・・たっ君は・・・。


 お母さんには、見せ合っただけって言ったのだけど、それから、たっ君が大阪に帰るという日が近づいた時、たっ君にお願いされて、もう一度・・・その時には彼が・・・。 

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