不名誉すぎる『ダーウィン賞』とは!?

ダーウィン賞(Darwin Awards)は、進化論の提唱者であるチャールズ・ダーウィンにちなんで名付けられた賞で、愚かな行為によって自らの命を失ったり、生殖能力を喪失したりすることで「劣った遺伝子を抹消し、人類の進化に貢献した」とされる人物に対して贈られる皮肉たっぷりの賞です。

この賞は、1993年にウェンディー・ノースカットによって設立されました。


ダーウィン賞の歴史

ダーウィン賞の起源は、1985年に電子メールやニュースグループで話題となった都市伝説にさかのぼります。特に有名な話題としては、「Vending Machine tipover」(自動販売機の転倒)や「JATO Rocket Car」(JATOロケットカー)があります。これらの話題が広まり、1993年にはウェンディー・ノースカットがダーウィン賞のウェブサイトを立ち上げ、2000年には書籍化されることで広く知られるようになりました。


受賞資格

ダーウィン賞を受賞するためには、以下の5つの条件を満たす必要があります


1. 子孫を残さないこと

事故が原因で死亡したか、生殖能力を失った者であること。ただし、その前に子孫を残していた場合は受賞の対象にはなりません。

2. 驚くべき愚行

候補者の愚かさはユニークかつセンセーショナルでなければなりません。よくある愚行(例:寝タバコなど)は対象外です。

3. 自らが死の原因

自らが死の原因となる行為を行った場合に限ります。他人を殺害することや他人の性機能を奪うことは対象外です。

4. 正常であること

対象者は精神疾患を持たず、犯罪者である場合は時効を過ぎていなければなりません。

5. 真実であること

受賞の対象となった話は、信頼できる情報元に記録されていなければなりません。


受賞事例

ダーウィン賞の受賞事例は、世界中から集められた驚くべき愚行の数々です。以下にいくつかの代表的な事例を紹介します。


1994年

アメリカ合衆国で、商品を盗もうと自動販売機の上に乗ったが、機械が倒れてその下敷きになり死亡。

1995年

アメリカ合衆国で、乗用車にJATOロケットを装着して高速道路を走行したところ、車が離陸し、高さ約38メートルの崖の壁面に激突(都市伝説扱い)。

1996年

ポーランドで、男らしさを誇示しようとチェーンソーで自らの首を切断。

1997年

アメリカ合衆国で、「女にペニスを切断された」と主張していたが、実は自分で切断していた男(生存)。

1998年

アルゼンチンで、口喧嘩の末に8階の自宅バルコニーから投げ落とした妻が電線に引っかかっているのを見て、追撃のためか救出のためか自らも飛び降り、そのまま地面に激突して死亡した夫。妻は近くのバルコニーから救助された。


日本人の受賞事例

日本人もダーウィン賞を受賞したことがあります。例えば、2017年には高さ10メートルの天井の電球交換のために、フォークリフトに高さ15センチメートルの木製パレットを37枚積んで、そこに登り、転落死した事故でノミネートされました。

また、2020年には富士山からの滑落死で日本人がダーウィン賞を受賞しています。


ダーウィン賞の意義

ダーウィン賞は、愚かな行為によって命を失ったり、生殖能力を失ったりすることで「劣った遺伝子を抹消し、人類の進化に貢献した」とされる人物に対して贈られる皮肉たっぷりの賞です。この賞は、進化論の観点から見た自然淘汰の一例として、ブラックユーモアを交えて紹介されることが多いです。


ダーウィン賞の受賞事例は、驚くべき愚行の数々を通じて、人々に笑いと教訓を提供しています。愚かな行為によって命を失うことの危険性を再認識させるとともに、ユーモアを交えて人々に警鐘を鳴らす役割を果たしています。

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