科学的にも霊的にも超人的実績の「エマニュエル・スウェーデンボルグ」とは!?

エマニュエル・スウェーデンボルグ(1688〜1772年)は、スウェーデン王国出身の科学者、神学者、思想家で、生きながら霊界を見て来たという霊的体験に基づく大量の著述で知られています。


彼は、天文学、物理学、鉱物学など、数々の分野で天才的な才能を発揮し、霊的にも覚醒した超人として知られています。彼が本格的に霊の世界に関わりはじめたのは、人生も晩年に入った55歳以降のことであり、それ以前には天文学や物理学など広範な分野に精通する科学者にして、数々の新機軸の発明を行った発明家、そして技術者、機械技師として、母国スウェーデンだけでなく、国際的にも知られた当時最高の知識人でした。


彼の科学者としての業績は多岐にわたります。例えば、月の位置に基づいた正確な経度の測定法の発見、潜水艦や機関銃、飛行機、自動演奏装置や跳ね橋などの設計、鉱山で採掘された鉱石を自動的に地上に運ぶ装置の発明、スウェーデン各地の地質調査の実施、鉄と銅の溶解に関する分析などがあります。解剖学の分野では、大脳皮質の重要性や脳の局在性、そしてニューロンの存在を世界で最初に指摘し、脳脊髄液の性質も解明しました。天文学の分野でも、イマヌエル・カントより20年も早く、宇宙創成論としての「星雲説」を唱え、この宇宙には太陽系が無数にあるとも主張しました。


スウェーデンボルグの霊的な体験は、彼が55歳のときに始まりました。彼は、イエス・キリストの姿を見るという経験をし、その後、自由に霊界に出入りするようになりました。彼は、生きたまま自由に霊界に出入りし、天国や地獄を実際に訪れたばかりか、火星や金星といった太陽系の他の惑星の霊界の模様まで見聞したと言われています。


彼の霊的な体験とその著述は、多くの人々に影響を与えました。例えば、哲学者イマヌエル・カントは、スウェーデンボルグの考え方を「この点において崇高である」と評価しました。また、ヘレン・ケラーは、「私にとってスヴェーデンボリの神学教義がない人生など考えられない」と発言しました。


スウェーデンボルグの生涯と業績は、科学と霊性が融合した独特の人生を描いています。彼の思想と体験は、今日でも多くの人々に影響を与え、彼の著述は大英博物館に保管されています。彼の生涯と業績は、科学と霊性、物質と精神の融合を追求した一人の人間の努力と成果を示しています。彼の人生は、私たちに多くの示唆を与え、私たちの理解と視野を広げることができます。

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