風邪をひいた時の風呂の入浴のしかた


風邪を引いたときにお風呂に入ってもいいのか、入らないほうがいいのかは、よく悩む問題ですね。

実は、風邪の症状や程度によって、お風呂の入り方や効果は異なります。

この記事では、風邪を引いたときのお風呂について、医師の意見や最新の研究をもとに解説します。



風邪を引いたときのお風呂のメリットとデメリット


メリット

・体温が上がり、発汗作用が促されることで、ウイルスや細菌に対する抵抗力が高まる。

・お湯に浸かることで血行が良くなり、筋肉のこわばりをほぐし、血管を拡張させる。

・浴室内の湯気が喉や鼻の粘膜を保湿し、ウイルスの活動を抑える。

・鼻水や痰を出しやすくなり、鼻づまりや咳などの症状が緩和される。

・入浴後に早めに就寝することで、睡眠の質が向上し、免疫力がアップする。


デメリット

・熱いお湯や長湯は体力を消耗し、心臓や肌に負担をかける。

・熱が高い場合は脱水症状を悪化させたり、急なふらつきやめまいで卒倒したりする危険性がある。

・入浴後に身体を冷やすと、風邪の症状が悪化したり、再発したりする可能性がある。

・インフルエンザやウイルス性胃腸炎などの場合は、入浴で感染リスクが高まったり、熱が上昇したりする場合がある。



風邪の程度別におすすめの入浴方法


風邪の引き始め

・体温が37度以下であれば、38~40度前後のぬるめのお湯に10分程度浸かっても問題ない。

・風邪っぽい時にお風呂で体を温め、冷えないうちにゆっくり就寝すれば、風邪が悪化するのを防げる可能性がある。

・ただし、入浴後は湯冷めしないように注意し、着替えや髪の乾かし方などは、できるだけ早く済ませる。

・風呂上がりには、ハーブティーや生姜湯などの温かい飲み物を摂ると、体の芯から温まる効果がある。

・お風呂に入る前には、解熱剤や鎮痛剤などの風邪薬を飲むのは避ける。薬とお湯の相乗効果で体温が上がりすぎたり、副作用が出たりする可能性がある。



風邪が進行している

・体温が37.5度以上であれば、入浴は控えるべきである。

・熱が高い場合は、入浴で体温調節がうまくできなくなり、熱中症や脱水症状を引き起こす危険性がある。

・また、入浴で血圧や心拍数が上昇し、心臓に負担をかけることもある。

・入浴の代わりに、シャワーやタオルで体を拭くなどの清潔を保つ方法をとる。

・シャワーを使う場合は、水温はぬるめにし、時間は5分以内にする。

・タオルで体を拭く場合は、水分をしっかり絞ってからやさしく拭く。擦りすぎると肌が荒れたり、発疹が出たりすることがある。



風邪が回復しつつある

・体温が平熱に戻っていれば、入浴は問題ない。

・ただし、長湯や熱湯は避けて、ぬるめのお湯に10分程度浸かる程度にする。

・入浴後は湯冷めしないように注意し、着替えや髪の乾かし方などは風邪の引き始めと同様にする。

・入浴後には、栄養や水分を補給することも大切である。ビタミンCや亜鉛などの風邪予防に効果的な栄養素を含む食品や飲み物を摂るとよい。



おわりに

風邪を引いたときのお風呂について、メリットとデメリット、風邪の程度別におすすめの入浴方法を紹介しました。

風邪の症状や体調に合わせて、適切な入浴方法を選ぶことで、風邪の回復を早めたり、悪化を防いだりすることができます。

ただし、インフルエンザやウイルス性胃腸炎などの重症化しやすい感染症の場合は、入浴は控えて安静にすることが必要です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る