第32話全裸のジョニー・ウォーカー
ララは先に裏山へ一人になったジョニー・ウォーカーも裏山へ上がった。
ララ・レイラが山肌にしゃがみセミの羽化を眺めていると、レイラの上方で人間が羽化をしているではないか!
良く見ると、ジョニー・ウォーカーだった。
「な、何をしているの、ジョニー・ウォーカー?」
レイラの問いに無言で脱皮をしたジョニー・ウォーカーは全裸だった!
素早い行動でララ・レイラの背後に回ったジョニー・ウォーカーは羽交い締めをしてセミの交尾を始めた!
「セミは一週間で死ぬ。そして種族は永遠なり、俺は輪廻転生して種を交配するんだ!
愚かな人間に嫌気が差してセミになったと確かにジョニー・ウォーカーはララ・レイラの耳許で囁いた。」
そして7年後、レイラの腹は。
臨月に為っていた。ベビー用品を揃える為そごう神戸三宮店で買い物を済ませて店外へ出た。
今は懐かしい三宮駅前の風景を暫く立ち止まり眺めていたが、ふとバス停が目に留まり時刻表を見ているとスーッと停留所に停まりスライドドアが開いた車掌に促されるまま市バスに乗り降車したのは再度山の修法ヶ原ボート乗り場だった。
「あら、楽しそう、乗ってみようかな。」
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