第9話犯人はララ・レイラ?
洋介は聞き慣れない言葉に戸惑いを隠せなかった。
「大人のセールスマンの世界で言い交わされる専門用語やないか、俺らは来年中学生やから気にせんでもええよ。」
しれっと言ってのけた孝に一歩先を越されたと、内心悔しがっていた洋介の心は穏やかでは無かったが、孝は知り得なかった。
「犯人はララ・レイラ先生?」
同じように孝もヒソヒソ声になっていた。
夜の11時に近付き夜中が来るだというのに風は生ぬるく時折裏山から降りてくる冷気に汗で濡れた頭髪の裾や首筋に沿って背中から侵入して行くのが、とても活き返る場面ではあったが、孝はさっきから気になっていた。
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