第3話
土曜日の朝、わたしは午前九時すぎと遅めに起きました。出張での仕事がすべて終わってほっとしました。それで、今日から数日間はめったに来ることができないと思う日本の都市を満喫したいです。ということで、この日は東京都内を回ることにしました。わたしはホテルの部屋でパンを食べた後、千葉駅から総武線の青と白の線のある電車に乗って東京駅まで行ってそこで乗り換えて上野駅で降りました。東京国立博物館に入って古くからの日本の工芸品を見て回りました。わたしが展示品の想像以上の美しさと精巧さに見とれているうちに出る頃には午後三時を回ってしまいました。最後に立ち寄った館内売店に「見返り美人ミク・ポストカード」というものがあったので、お姉ちゃんとうちの
この後なんとなくアメ横という人が多く集まって混み合う
「
とレジカウンターの前に掲示されている価格表に指をさしながらたずねて出してもらいました。目の前の店員はなにか言った後、後ろに下がって、別の店員がディスクの箱を持って出てきました。
「
と英語で返ってきました。きっと最初の店員はわたしの話っていることが分からなかったので代わってもらったのでしょう。それでわたしは、
「
「
と、店員に伝えました。彼は、
「
と言ってくれました。わたしはクレジットカードを出して精算しました。二枚で一万六千円くらいだったので思ったより安かったです。うちの国で通販で買うと一枚百ドルを下ることはありません。そしてわたしは別の店で
秋葉原でいろいろな買い物を済ませたわたしはホテルに戻って先程の展示会でとある企業からもらったノベルティのドライバーを使い、買ってきたノートパソコンの裏ぶたを開けてSSDを取り付けました。ふたを戻して電源ボタンを押してBIOSを開くとちゃんと認識していたので用意していたUSBメモリーを差してOSをインストールしました。一台はウィンドウズ一一、そしてもう一台はウブントゥ二二・〇四LTSを。その間に夕食とシャワーを済ませました。わたしは一通り動くことを確認したあと寝ました。
日曜日の朝、わたしは朝七時ごろにホテルを出て、これも前からうわさに聞いていた渋谷のスクランブル交差点を見に行きました。実際に信号が変わるたびにものすごい数の人が通過するのを駅の連絡通路から見下ろして圧倒されて、更に実際に渡ってみました。普段ここを通勤、通学、レジャーで通りかかっている地元の人達は一体どんな事を考え思っているのでしょうか……千人千通りあるのでしょうか?
その後新宿に行って東京都庁の展望台に登りました。地平線の果てをはるかに越えてビルや家がどこまでも続く大都会というものを感じました。私の街の人口は最近になって増えて国の中で五本の指に入る大都市の一角を占めるようになったと言っても百三十万人そこそこで、東京を含む日本の首都圏の人口と比べると三十倍もの差があるので無限に広がるように見えるのもその通りかなぁと思えてきます。
そして池袋に移動しました。駅から東に向かって十分くらい歩いたところにある、通称「乙女ロード」と呼ばれている一角にある古本店に向かいました。そこで昨日ジャネットさんから来たメールで頼まれた同人誌のリストを見ながら二十冊ほど買いました。彼女の趣味の幅は広くて男女間のラブラブな話だけでなく男の子同士とか女の子同士の友情物でもなんでもハマって読んでいます。そしてこれも彼女から存在を聞いてなんとか朝に予約できて入れた近くのメイドカフェに行って軽くお茶を楽しみました。この落ち着ける雰囲気とかわいい制服、こんなふうな感じが良かったです。私は紅茶を頼んでしばらくしてから店員がやってきました。ティーポットにお湯を注ぐ彼女のしぐさを見て、思わずきゅんとなってしまいました。この黒いワンピースと白いエプロンの制服、一度ジャネットさんに着せてみたいですね……彼女だったら絶対似合うって。いつか彼女が実際にここに来たらどんな顔するかなぁ。
わたしは池袋駅に戻って地下鉄に乗って横浜に向かいました。終点の元町・中華街駅で降りて食べ歩きをしました。元町商店街にいくつかあったパン店で
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