【新クトゥルフ神話TRPG・儚き縁を求めて】

【1. はじめに】

　このシナリオは”新クトゥルフ神話TRPG“に対応したシナリオである。作り立ての探索者3〜5人向けにデザインされている。プレイ時間は探索者の創造を含まず9〜10時間程度だろう。シナリオの時代設定は現代だが、場所は天正12年(1584年)代の架空の安土城としている。

このシナリオでは《近接戦闘》技能で扱う物を分かりやすく表記するために《近接戦闘：刀剣(日本刀)》や《近接戦闘：刀剣(太刀)》、《射撃：弓》や《射撃：大弓》と区分しているが、KPの裁量によっては全て《近接戦闘：刀剣》や《射撃：弓》技能として名前と初期値を統一してもよいだろう。

　なお、技能を統一せずにセッションを行い、同じ種類の技能だが探索者が扱える武器と違う武器を使用する場合は難易度ハード以上の成功が求められる。このルールを適用するかどうかもKPが決めると良いだろう。

(例)日本刀を扱う探索者が太刀を使うために《近接戦闘：刀剣(日本刀)》で振る場合は難易度ハード以上の成功が求められる。

【探索者一人は必須技能】

《近接戦闘：刀剣-日本刀》 初期値20%

日本刀を扱う技能。

1D6+1+DB

《近接戦闘：刀剣-太刀》 初期値20%

太刀を扱う技能。

1D8+1+DB

【その他自由技能】

《射撃：弓》 初期値15%

弓を扱う技能。

1D6+1/2DB

《射撃：大弓》 初期値15%

弓を扱う技能。

1D8+1/2DB

《近接戦闘：刀剣-槍》 初期値20%

槍を扱う技能。

1D8+1+DB

《近接戦闘：刀剣-薙刀》 初期値20%

薙刀を扱う技能。

1D8+1+DB

※必須技能を持つ探索者がシナリオに参加している場合は、上記の武器以外にも探索者が扱う武器を自由に設定しても良い。

　探索者がその武器を扱える理由としては『剣道をやっているため』や『弓道部や薙刀部に所属しているため』などの簡単な理由があると良いだろう。また、《日本刀》か《太刀》を所有する探索者はある種で主人公的ポジションになるため、必ず参加する探索者の中で一人は二つの内どちらかの技能を所持して貰うことになる。

技能等でこのシナリオに登場する項目をよりゲームに近しいものとして扱いたい場合は、『クトゥルフ神話TRPG第6版サプリ・比叡山炎上』を参考にして7版用にコンバートすると良いだろう。

　このシナリオに登場する全てのステータスはゲーム用に調整したものを記載している。オリジナルの神話生物やアイテム以外は全てルールブックを参照する事になる。なお、一部マレウス・モンストロルムにしか記載のない神話生物も登場するが、基本ルールブックだけで遊べるように調整されているため、プレイ事態に問題はない。勿論、より深く神話生物について知りたい場合は参考にすると良いだろう。