(一)-3
俺も新聞屋とか郵便局とか、もしくはまたボンボンのおっさんがアマゾンで買ったなにか趣味の物が届いたのかと思ったのだが、違った。玄関先にいたのは警察だった。
制服の警察官二名と若い刑事一名を連れた初老で体躯のがっしりした刑事は、彼女に警察手帳を見せて、神奈川県警泉水警察署の淵野辺と名乗り、「三川美幸さんですね」と確認してきた。
彼女は「ええ」とだけ答えた。
「署までご同行願いますか」
刑事にそう言われた。彼女が戸惑って、返事に窮した。
(続く)
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