ACT♠3 -04 〝わたしのまえから消えなさいっ〟
「バカなことをしてくれたもんだ……皆殺しにされるぞ‼」
自分が
バーニーの方はわざとらしく肩を竦めると、冷笑を浮かべてこう返した。
「そのまま伏せて大人しくしてるんだ。でないと頭ふっ飛ばさるぞ。いま
二の句の告げなくなったふうの町長に、冷静なオレリーが質した。
「……メイドは何人? ご家族は?」
「――…妻と娘はティリニッジだ。明日の昼まで帰ってこない。……メイドは1人だよ」
町長の家族が不在なのは幸いだった。いま邸にいる女子供は、先のメイドただ一人らしい。
「エミール!」 オレリーはエミールを向いた。「――一階のメイドを外に!」
エミールは頷くと、ソードオフ(銃身を切詰め銃床も短くした型)にした愛用のヴィンチェスト
それを見送ってから、オレリーは窓の外に視線を戻して声を張り上げた。
「ミスター・ラーキンズ! いるんでしょ?」
「保安官! ……だよ、ミス・ラングラン!」
応答はすぐに返ってきた。すでにガラスの飛び散った窓枠越しに目線を走らせ、声の主を捜す。
「――ここだ」
わざわざ片手を上げてよこしたラーキンズの姿は、通りの向こう、巡回判事とレンジャー大尉と一緒にあった。
「いまからメイドを外に出すわ! 彼女は無関係よ。だから撃たないで!」
ひとつ鼻で笑って、すぐにラーキンズは応じた。
「……ふんっ、いいだろう! (メイドが出てくるっ、誰も撃つな!)」
それからいくらもしないうちに、一階のエントランスからメイドは外に出た。
レンジャー隊員にメイドが収容されたのを確認し、ラーキンズはオレリーに声を張り上げて訊いた。
「さて、おまえたちはどうする? 町長とバッカルーの若造……それに
オレリーは形の良い鼻梁で、フン、と鼻を鳴らすと、一応、室内の面々に視線を巡らせた。
マルレーンは窓の外に向かって「べ」と舌を出して見せ、それをやれやれと笑ったドクは、肩から外したの
階段を上がってきたエミールは何ごともなかったかのように窓際に移動し、バリーは〝覚悟を決めた〟というふうに
町長は真っ青な顔で、事の成り行きに目と耳とを聳てている。
C.C.は不快気に眉を顰めると、銃を握ってない左の掌を鋭く振って激しく拒絶した。
バーニーは、余裕
オレリーも覚悟を決めて、壁を背にし、窓枠越しに声を張り上げて返した。
「〝
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ようやく『ヤンマーニ♪』なイントロが流れ始めました。(長かった……っ)
あ、それと、〝オレリーの相棒〟エミールの得物を紹介します♪
ヴィンチェスト社製レバーアクション式散弾銃 Model 2887
珍しいレバーアクション式の連発散弾銃。チューブマガジンの装弾数は5発。
エミールの使うのは10ゲージで、銃身を切り詰め銃床も短くしたソードオフ型。
イメージモデルは「ウィンチェスターM1887」
ちなみにこいつは、
『ターミネーター2』でシュワルツェネッガーがバイクに乗りながらスピンコッキングし、
『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』で主人公が使っている。
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