012
さよなら、と帰らない船に声をかける。帰らない人々よ、わたしは不幸だと思うか? わたしは幸せに生きてみせるぞ。そう決意して男は日が沈んでいくのを黙って見ていた。それから千年経った。異国の船が星を救った。わたしはまだ生きているぞ。星の向こうでお前達は笑っているか?
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