地獄花

片眼の兎

第1話 種:壱

八十吉は酒臭い息を吐きながら房を抱く

房の乳に縋り腰を動かす八十吉に愛しさはないが

惰性に似た情はある

身体を揺すぶられながら思う


子はもう面倒じゃのう


八十吉が低い呻き声と緊張した尻の筋肉とともに

房の中に熱い精を放つ

八十吉の汗が房の顔に落ちる


子はもう面倒じゃのう

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