第347話 キノコ狩りの秋

 まずは、火を起こす為の枯木かれき枯葉かれはを集めよう。


 日陰ひかげに落ちている枯木かれき枯葉かれはは、湿しめっていた。


 日当ひあたりの良い場所に落ちているものは、かわいていた。


 よし、これなら使えそうだ。


 枯木かれき枯葉かれはをいっぱい拾って、背負せおかごに入れた。


 一度、巣穴すあなの前まで戻り、かごをひっくり返して枯木かれき枯葉かれはを置く。


 からっぽになったかごを再び背負せおい、次はキノコり。


 キノコるいは、梅雨明つゆあけ~翌年よくとしの3月まで収獲しゅうかく出来るらしい。


 だけど冬は、食べられるキノコがとても少ないそうだ。


 食べられるキノコは、秋が一番元気に育つんだって。


 冬が来る前にイチモツの集落しゅうらくへ帰って、たくさんキノコをって、干しキノコを作り置きしたい。


 とりあえず今は、かごに入る分だけでいいかな。


 りなければ、またりに行けば良い。


 本当は肉を食べたいけど、体が思うように動かなくて獲物えものえない。 


 おなかがいていたら、狩りも出来ない。


 キノコを食べておなかをたし、少しでも元気を取り戻すのが先だ。


 今回は、マイタケとヒラタケが、たくさんれた。


 ヒラタケは、シメジにた形をしている。


走査そうさ』によるとヒラタケは、食物繊維しょくもつせんい豊富ほうふで、便秘べんぴ貧血ひんけつ皮膚ひふ炎症えんしょう、塩分の過剰摂取かじょうせっしゅ排出はいしゅつ善玉ぜんだまコレステロールを増やす、骨や歯の発育はついくなどに効果こうかがあるらしい。


 ヒラタケは、似たような形の「ツキヨダケ」という毒キノコがあるから要注意ようちゅうい


走査そうさ』が教えてくれなかったら、間違まちがえてるところだった。  


 危ない危ない。


 巣穴すあなの外で、ゆみぎりしき火起こしで火を起こす。


 火が安定してきたところで、くししたマイタケとヒラタケを焼く。


 しばらくすると、美味おいしそうなにおいがし始める。


 においにられたのか、お父さんとお母さんとグレイさんが起きてきた。


 そろそろ起こそうと思っていたから、ちょうど良い。


美味おいしそうなにおいがするニャー」


「おなかがいたニャ」


美味おいしそうなにおいは、焼きキノコだな? 早く食べさせてくれ』


ますから、ちょっと待ってミャ」


 みんな猫舌ねこじただから、焼きたては食べられない。


 少しましてから3匹の前に差し出すと、物凄ものすごいきおいで食べてくれた。


 みんな、よっぽどおなかがいていたんだね。

 

 病気で食欲しょくよくがないかと心配していたけど、食べてくれて良かった。


―――――――――――――――――――


月夜茸ツキヨダケとは?】


 日本三大毒にほんさんだいどくキノコのひとつ。


 シイタケやヒラタケとていて、見間違みまちがえやすい。


 食後30~3時間あたりから、嘔吐おうと下痢げり腹痛ふくつう痙攣けいれん脱水症状だっすいしょうじょう幻覚症状げんかくしょうじょうなどが起こる。


 暗いところでうすぼんやりと、蛍光緑色ネオングリーンで光ることが名前の由来ゆらい


 これは、「Lampteroflavinランプテロフラビン」という発光成分はっこうせいぶんふくまれているから。

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