独言の指摘もなくて彼岸花

(2023-09-19)



本当に、例によって例のごとく、

SNS上にて、相互フォローさせて頂いておりますユーザーさんのご投稿を、参考にさせて頂いております。



私もそうなのですが、ついつい「よいしょ」とか「どっこいしょ」とか…。

(「お年頃」でございまして)


その方は、電車の車内でついつい独り言が出てしまわれ、

隣の席のお若い方に、何も言われず間隔を開けられた、…と。


まあ、…その、当のお若い方にしてみれば、というのもありますけれども、

ご本人には、それなりに切ないモノがあったであろう…と存じます。



秋のお彼岸の少し前のお話だったということで、

元の句は、季語として「彼岸前」としたのですが、

それだと、「春のお彼岸の少し前」という意味になってしまう、と。


今年はまた、長い長い残暑でしたが、

あの、むしっ…とした空気の中に忍び寄る、秋の気配の一端の意味で、「彼岸花」としました。


その時、車窓の外に彼岸花が揺れていた…とは、それはどうか判りませんが、

何となく、その景色を作中に配して、切ない心の、幾許かの慰めになれば良い…と存じましたことです。

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