第5話

「だから、あれは本当にドッキリなんだって」


「・・・」

嘘だ。友達がSNSにあげているところを見つけてくれていた。


俺も信じられない、信じたくないと思ったけど、


「これ見て」

俺は新しい彼氏最高!!と書いてある投稿を見せる。


「それは、冗談がよりリアルになると思って」


「・・・もし仮に冗談だったとしても、こんな冗談を平気でやる人とは付き合いたくないよ」


「・・・優は優しいから・・・ほら、許してよね。ねぇ」


前からこう言う部分はあった。


けど今回のは流石に許せない。


「部屋はもう一人用に変更した。部屋には入るな」


嘘である。


「ちょっ、待ってよ。私・・・お金なくて」


俺は彼女の言葉に耳を貸さず、扉を閉めた。

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