灰白の、無可有の、冬晴れ

世界が繰り返している気がする

情態の転変が同じ軌道を描いて螺旋になる

決まっていたかのように祝祭が到来して

刈り入れ前の台風が焦燥を募らせたり

止みそうにない雨、晴れ渡った空

稲光のない停電で終わりそうな現象が鈍化していく

存在の陰影を所有することは叶わないのだろう

あなたのかすれた呟きはいつも温かかった

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