初恋
彼氏とは初恋だった。
彼氏の名前は井上
すごく優しい。
とても暖かくて誠実な性格。
私を大事にしてくれて気を遣ってくれるし、いつも笑顔。
男性は皆、仕事以外で女性に近付くのは、いかに女性とエッチ出来るかしか考えていないと思っていた。
けど、健司だけは違った。
男性なのに気持ち悪くなかった。
同僚の紹介で知り合った。
男性には興味なかったので紹介なんていらないと言ったのに。
でも、今では紹介してくれて、とても感謝している。
初めての恋だから、なにもかも新鮮だった。
どうにも彼に惹きつけられて。
例えようもない幸せ。
いままでに感じた事の無い気持ち。
健司の事が大好き。
今まで恋愛物のドラマを見て主人公の女優がしている行動の意味や、気持ちが良く分からなかった。
それが初めて色づいて、ちゃんと理解できるようになった。
二人で色々な所へ行ったっけ。
楽しい思い出が蘇る。
健司の瞳は冴え冴えとして綺麗。
月の光の様に真っ直ぐな彼の視線が私に降り注がれると、なんだかドキドキした。
私の心の中にまで差し込み、照らしているみたいで・・・。
あれから健司はどうしているだろう?
スマホが無いし電話番号を覚えていないから、連絡さえ取れない。
どうにもスマホが欲しかった。
健司が恋しい。
心配しているよね。
何をしているのだろう?
会いに来てくれないのかな。
そう思うと切なくなり、苦しくなる。
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