名探偵ムー太の事件簿(後編)
「オイラの名前はクロにゃ」
食事を終えると、黒猫がそう自己紹介した。
そして、ゴールデンレトリバーと餌を分けてくれた女性を肉球で指して続けた。
「そして、あっちに居るのがサンダースの兄貴とその飼い主の
サンダースの兄貴は尻尾をパタパタと振りながら、早苗と呼ばれた女性が投げるゴムボールを追いかけて、庭中を走り回っていた。遠くへ投げられたゴムボールをサンダースが咥えて戻ると、早苗は賛辞の言葉を並べながら頭を何度も撫でる。ハッハッと息を弾ませて、褒美を受け取るサンダースはとっても幸せそうだ。
ムー太も七海に褒められると嬉しいし、頭を撫でられるのは心地がよいので好きだ。二つの好きが重なれば、あのような緩んだ顔になってしまうのも当然である。ムー太にはその気持ちがよくわかる。サンダースと早苗の関係は、ムー太と七海の関係によく似ているのだ。
「むきゅう……」
少し離れた位置からそのやり取りを見ていたムー太は、ちょっとだけホームシックになった。元気をなくしたムー太の顔を覗き込み、クロが首を傾げた。
「オマエ、何者にゃ? やっぱりしゃべれないのかにゃん」
そう言われて、ムー太は己の失態に気がついた。これはいけない。先方が名乗りを上げたというのに、自分は何をぼーっとしているのだ。
慌てて居住まいを正し、名乗った。
「むーきゅ!」
「にゃんだ?」
ムー太には、きちんとした名前がある。七海が付けてくれた立派な名前だ。誇らしげに胸を張り、息を吸い込んで体を膨らませ、ずずいと体を前のめりに倒し、
「むーきゅ!!」
「な、なななんにゃ。何で突然アップになるのかにゃ。さっきは逃げ惑っていたくせに、いきなりの強気かにゃん? やるのかにゃ? にゃんにゃんにゃん?」
クロは一瞬だけたじろぎを見せたが、負けじとムー太を睨み返して来た。そこには虚勢の色があり、自分よりも大きなムー太に威圧されて、怯んでいるのは明白だった。もっとも、ムー太に威圧している気などさらさらない。どうしても名前を知ってもらいたくて、無我夢中で体を膨らませているだけなのである。
しかし、クロの見せた反応から、名前が伝わっていないことだけは感じ取れた。どうしても名前で呼んでもらいたいムー太は、更なるアピールをするために、魔力を使って体を膨らませることにした。風船みたいに膨らんだところで、
「むーきゅ!!!」
「近いにゃ、近すぎるにゃ。それにその迫力はなんにゃにゃにゃ?」
驚きのためか語尾が若干乱れている。
一歩、二歩と後退したクロは宥めるように言った。
「それがオマエの名前かにゃ? でもにゃ、残念ながら言葉をしゃべれないオマエの名前はわからないにゃ。どうしてもと言うにゃら、名札でも付けて来いにゃん」
「むきゅう……」
サチョの時はこれで通じたのに、とムー太は落ち込んだ。下降するテンションに合わせて、膨張していた体がしゅるしゅると縮み、ボンボンも力なく垂れ下がる。その光景を横目に見たクロはついと視線を外し、少し強い口調で言った。
「それと、オイラの前でその丸いやつをチョロチョロ動かすにゃ。気になって気になって、体がムズムズするんにゃ! 次に、オイラを誘うようにピコピコと動かしたら、その安全は保障しないにゃーん」
ボンボンはムー太のシンボルだ。それを動かすなというのは余りに酷である。
しかし、ボンボンを振り乱して抗議しようものなら、今しがた警告された通りに猫パンチが飛んでくるかもしれない。ムー太は助けを求めて、サンダースの元まで逃げることにした。
「むきゅううう」
それほど遠い距離ではない。追いかけられても何とかなるだろう。
しかし、ムー太は後一歩というところで足を止めた。不思議そうに体を傾ける。
球遊びは終わっていた。地面に腰を下ろして休憩する早苗のわき腹に、サンダースが顔を押し付けて甘えている。そしてサンダースは、早苗に覆いかぶさるようにして抱きつくと、彼女の頬をペロペロと舐め始めた。
それがムー太は不思議だったのだ。
「むきゅう?」
人間の頬は美味しいのだろうか?
それとも、汚れを舐めとってあげているのだろうか?
「何にゃ、急に立ち止まって」
ムー太が悩んでいると、すぐ後ろからクロの声が聞こえた。ビクッと体が反応する。しかし、ボンボンは攻撃されなかった。ムー太はほっと安堵して、
「むきゅう」
二人をボンボンで指して、体を捻ってみせる。その仕草で通じたのか、クロは「ああ」と呟き教えてくれた。
「あれは、主人に対する忠誠の証みたいなものにゃん。人間の言葉で言うにゃら、愛情表現とか親愛表現ってやつだにゃ。要するに噛み砕いて説明すると、私はあなたのことが好きにゃすよー、ずっと一緒に居ましょうにゃーってところかにゃん」
「むきゅう!」
クロの説明は非常にわかりやすいものだった。要するに、七海のことが大好きなムー太がその頬をぽふぽふするのと、意味合いとしては同じなのである。
では、自分がペロッと舐めてみたら、彼女は喜んでくれるだろうか。喜んでくれたら、ムー太も嬉しい。そんなことを思っていると、
「オマエからはオイラと同じ使い魔の匂いがするにゃん。違うかにゃ?」
「むきゅう?」
「とぼけているようには見えないにゃ……悪い奴じゃなさそうだしにゃ~」
ムー太にはクロの言っていることがよくわからない。疑問符を浮かべるムー太を余所に、手の甲をペロペロと舐めながらクロが続ける。
「ついさっきの事にゃ。その門の前をとんでもない奴が通ったにゃん。どんな人間かにゃって? いいや、あれは人間なんかじゃなかったにゃ…………もっと危険な存在……そう、化け物と呼ぶのが相応しいかにゃ!」
興奮のためか声が上擦っている。
話の続きが気になって、ムー太が興味深そうに鳴くと、その反応に気を良くしたのかクロが饒舌に語り始めた。
「魔に属する者は、まぁオイラもそうにゃんだけど、魔力と呼ばれるエネルギーを自在に操れるにゃん。そしてこの魔力は、平時には体内を血液のように巡っているものなんにゃ。そして必要に応じて体外へ放出するんにゃけど、ここで大事なのは術者と魔力は主従の関係にあるということなのにゃ。術者が存在するからこそ魔力は存在できるってことかにゃ。
でもにゃ、その化け物は違ったのにゃ。確かに見た目はただの人間に見えにゃけど、オイラの目は誤魔化せないにゃ。あれは実態を伴わない魔力だけの存在――例えるなら、魔力が服を着て歩いていたってところかにゃ。
さっきも言ったにゃけど、術者がいて初めて魔力は存在できるにゃん。これが一人歩きをしているのにゃから、とんでもない化け物ってことになるのにゃーん!」
得意げに胸を張り、クロはそう締め括った。
かつては米粒ほどの魔力しか持ち合わせていなかったムー太だけれど、コアの力を手に入れた現在、凡人には到底想像もつかないような莫大な魔力をその身に宿している。そしてこれらの力は、平和主義のムー太には無縁な存在であるものの、内在する魔力の奔流を感じ取ることはできる。それゆえ、ムー太は直感的にクロの話を理解することができた。
「むきゅう」
門戸をボンボンで指して確認するように鳴くと、ひげをグシグシとやりながらクロが頷いた。
「商店街の方へ歩いて行ったにゃ。関わらない方が身のためにゃん」
ぴょこぴょこと門戸へ駆け寄り、クロの指差した方向を格子の隙間から覗いてみる。それはムー太が目指していた方角と一致していた。つまり、泥棒が残したと思われる唯一の手掛かり――魔力の帯も、商店街の方へと続いていたことになる。
これは偶然の一致だろうか?
「むきゅう?」
昔、七海が言っていたことがある。前世の記憶だ。
『魔力はね、体から離れると四散しちゃうものなのよ。大気に溶けるようにして消えちゃうんだけど、四散するまでの時間は魔力の密度に比例するの。密度が低ければ一瞬で消えちゃうし、高ければ高いほどその場に長く残留するってことよ。その残留魔力を追跡することもできるから、自分の痕跡はちゃんと消さないとね。ん? ムー太は大丈夫だよ。私が守ってあげるからね』
当時のことを思い出したムー太は、にこりと笑顔になった。
と、違う違う。今は思い出に浸っている場合ではない。
想像力を膨らませて、ムー太は事件について考えた。
魔力の帯は、弱々しく消え入りそうではあったものの、それなりに長い時間、室内外に滞空していた。泥棒が犯行に及んだ時刻は不明だけれど、少なくともムー太が部屋を探索している間と、帯を追って歩いている間は消えずに存在していたことになる。
それはつまり、泥棒の残した痕跡は大気中への減衰が始まる前の段階で、魔力密度が相当に高かったことを意味している。そして一般的に、魔力の大きさと密度は比例関係にあるので、泥棒は強大な魔力の持ち主である、という結論に行き着く。
これは、魔力が服を着て歩いていた、というクロの目撃証言と一致するような気がする。捜査の進展を実感し、ムー太は鼻息を荒くした。
「むきゅう!」
「待つにゃ。どこへ行く気にゃん」
格子の隙間へ顔を突っ込んだムー太へ、後ろから声が掛けられた。振り返ったムー太は勇ましく鳴いて、遥か先にある商店街へ向けてボンボンをフリフリ。猫パンチが飛んでくるかに思われたが、クロは真剣な顔で首を横へ振った。
「危険だと言ったのが聞こえなかったのかにゃ? あれに関わったら命を落とすかもしれないにゃ。絶対に行ったらダメにゃん」
「むきゅううう」
一度こうと決めたら一直線。それがムー太の性格なのだ。
髪飾りを取り戻すためには、泥棒と相対しなければならない。あれは本当に大切なものだから、相手がクロの言うとおり化け物だったとしても、泣き寝入りして諦めるわけにはいかないのだ。いざとなったら、七海に助けを求めることだってできる。だからムー太は、フルフルと体を否定するように動かした。
駄々っ子を見るような目つきでクロは大きく吐息して、
「なんで危険に首を突っ込むのかにゃん。オイラにはとんと理解できないにゃ。だいたい、どうやって追いかけるつもりなのかにゃ。化け物が通ってからもう随分と時が過ぎたから、追いつけっこないにゃん」
魔力の帯を辿ればいいんだよ。そう思って、ムー太は空を見上げた。しかし、そこには晴天が広がっているだけだった。
「むきゅう!?」
ぎりぎりその存在を保っていた魔力の帯は、大気中へと四散してしまい、もはや微塵も残っていなかったのである。
手掛かりがなくなってしまい、ムー太は慌てた。しかし、いくら目を凝らしてみても結果は同じ。新たな目撃証言と引き換えに、捜査は行き詰ってしまった。
暗礁に乗り上げた船のように身動きが取れなくなってしまい、ムー太は途方に暮れるしかない。と、そんな姿を見かねたのか、クロがぽつりと言った。
「もしかしたら、またここを通るかもにゃ。あの化け物がどこかへ出かけるところで、また帰って来るとしたらの話だがにゃん」
「むきゅう!」
一筋の光明が差し、ムー太は歓喜。が、クロは釘を刺すように、
「でも、遠くから見るだけにゃん。もしもオマエが不用意に近寄って危ない目にあっても、オイラは絶対助けないからにゃん」
門戸の前へ陣取って、ムー太は張り込みを始めた。
その表情は、さながら刑事ドラマに出てくる敏腕刑事のように真剣な顔つきだ。
犯人は現場に戻ると聞いたことがある。きっと髪飾り泥棒も、現場に戻って来るに違いない。ムー太はじっと身を潜めて待ち続ける。
そのすぐ横で、クロは退屈そうに欠伸を噛み殺しながら付き合ってくれていた。何だかんだでムー太のことが心配であるらしい。
しばらくの間、何事もなく時間だけが過ぎていった。
クロは丸くなって船を漕ぎ始めている。
ムー太もお腹が膨れて眠いけれど、何とか踏み止まって見張りを続行中。
そして更にいくばくかの時間が過ぎた。
ウトウトとし始めたムー太の目を覚ましたのは、クロの放つ威嚇の音だった。「シャアアア」という音が断続的に聴こえてきて、落ち着かない気分になる。目を開けるとクロが毛を逆立てて塀を睨んでいた。恐る恐る、ムー太は尋ねる。
「むきゅう?」
「化け物が戻って来たにゃ! まさか本当に戻って来るとはツイてないにゃ。もうすぐそこを通るにゃけど、絶対に近寄るにゃよ」
どうやら、クロは塀を睨んでいるのではなく、塀の向こう側にいるであろう何者かを睨んでいるようだ。その剣幕の方にムー太はびびってしまう。
耳を澄ますと、何者かの足音が聴こえた。もうすぐそこまで迫っている。そして、門を挟んだ向こう側へ人影が姿を現した。クロがとっさに後ろへ飛んだのが気配だけで伝わってくる。けれど、ムー太は勇気を振り絞って前へ出た。
「本物の化け物にゃ! 下がるにゃー!!」
クロが放った制止の声によって、人影がこちらに気づき振り返る。
泥棒の顔をその目に焼き付けようと、ムー太は顔を上げた。
と、その前に。人影は大きく二メートルほど飛翔すると、悠々と門を飛び越えてムー太の眼前に立った。クロが血相を変えて、研ぎ澄まされた爪を武器にこちらへ駆けてくる。どうしようか判断が付かないうちに、ムー太の体は人影によって持ち上げられてしまった。と、頭上から、
「こんなところで何をしておるのだ?」
「むきゅう?」
懐かしい声だった。顔を上げると、すぐそこにはイゼラの顔があった。
彼女と会うのは、浮遊都市アルデバランの地下で、七海の帰りを一緒に待ち続けていた時以来である。こちらの世界に来てからは姿を見せていなかったので、てっきり顕現できないものだとムー太は思い込んでいた。
そして、彼女の持つ美しい緑の髪には――
「むきゅう!?」
「ああ、すまぬ。もしや心配を掛けてしまったか? この世界の情報を集めたくてな……しばらくの間、魔力を集めることに専念しておったのだ。そして今日、物見遊山に出向いたというわけよ」
「むきゅう!!!」
「ああ、これか。この髪飾りはこの仮初の体の核……言わば本体のようなものだからな。仮初の体だけ独立して動いても、長いこと活動はできん。ゆえにこうして持ち歩く必要が……」
「むきゅううう」
「これこれ、一体どうしたというのだ。すまぬと言っておるだろう」
ぽふぽふの乱れ打ちを浴びて、イゼラは困惑の声を上げた。
けれど、ムー太は追求のぽふぽふを緩めようとはしない。
結局のところ、髪飾りを持ち去った犯人はイゼラだった。彼女の後ろ髪に、三日月形の髪飾りがしっかりと装着されているのが、何よりの証拠である。もっとも、髪飾り自身が歩いて出て行ったわけだから、泥棒というのは少し違うのだが……。
奮闘した挙句、そんなオチだったものだから、ムー太はなんとも言えないやるせなさでいっぱいだ。安堵したらいいのか、怒ったらいいのか、よくわからない。
と、
「それがオマエの主人なのかにゃ?」
イゼラの足元で首を傾げたクロが訊いてきた。二人のやり取りを見たことで毒気を抜かれたのか、警戒の色は緩んでいるようである。
その問いに答えたのは、イゼラだった。
「妾とこの子の主人を混同するなど、けしからん小動物だな」
口調こそは傲岸だったが、彼女の口元には悪戯っぽい笑みが浮かんでいる。
再び警戒の色を浮かべたクロを愉快そうに見下ろし、イゼラはムー太の頭を撫でた。
「勘違いしているようだから教えてやるが、この子の主人は妾より高次な存在よ。汝は、妾のことを化け物だと評したが、げに恐ろしきはあの方のほうだ。それゆえ、この子をイジメたりせぬようにな」
もう一度、ムー太の頭を優しく撫でると、イゼラは同意を求めるように顔を近づけて「のう?」と訊いてきた。
主人とは七海のことだろうか。彼女は怖くないので違うかもしれない。質問の意図がわからないムー太は「むきゅう?」と返す。
冷や汗を流して、なぜかクロは硬直してしまっている。
イゼラはクスクスと笑い、
「この子を助けようと、妾に向かって来たことは知っておる。ゆえに危害を加える理由もない。ほんの戯れだ、許せ」
「にゃにゃ。びびってなんかいないにゃ。本当だにゃーん! それにオイラの主人だって、とてつもなく強いにゃん。オイラに手を出したら、オマエらこそタダじゃ済まないにゃーん!!」
「そうか。それはどれ程のものか楽しみだな」
「にゃにゃ? 信じていないにゃ? 本当だにゃーん!」
精一杯の強がりを並べるクロを軽く
「この体を維持するのはなかなか骨が折れる。魔力の節約も兼ねて、これは返却することにしよう。後は任せたぞ」
最後まで言い終わらぬうちに、イゼラの体は光の粒子に分解され始めた。眩いばかりの光の粒たちはその場でぐるぐると竜巻のように回転を始め、そして天に昇ったかと思えば空中でひとまとまりに固まり、手のひらに乗るサイズにまで圧縮された。宝玉のようにキラキラと光るそれは、ゆっくりと下降を始め、そしてムー太の頭に挿された髪飾りの中へと吸い込まれるようにして消えていった。
「むきゅう!」
ミッションコンプリート!
思っていたのとは少し違ったけれど、無事に髪飾りを取り戻すことができた。後は家に帰るだけなのだが、夢中で帯を追っていたムー太は、帰り道がわからないことに気がついた。
困ったムー太は少し考え、そして――
【フレンズゲート】
唐突に、異なる二つの世界でさえも繋ぐことのできる究極魔法を使用した。
普段は使うことのない膨大な魔力を使用して開いたゲートは、物理法則を完全に無視してその場の空間を歪ませている。そのエネルギーの凄まじさは、魔力を知覚できる者なら誰しも驚きを隠せないだろう。現に、
「オマエ……一体、何者にゃ……」
ゲートから視線を外して振り返ると、クロが目をパチクリさせながら歪んだ異次元空間を見つめていた。呆気に取られる様が少しだけ面白くて、ムー太はにこりと笑う。そして、体を膨らませると大きな声でこう言った。
「むーきゅ!」
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