【第一章 異世界入門編】-10話- 日常生活
ログさんが旅立って行った。
まああの人は行商人だから仕方ないんだろうけどね、一応この街にいる間にお礼の挨拶と酒場で一緒にお酒を飲んで別れを告げる機会があった。
上泉「それじゃあ近日中にはまたいくんですね、ホントお世話になりました、助かりましたよホントに。」
ログ「なぁに、気にするな、それより冒険者のほうは順調でよかったよ、今後も頑張れよ。」
上泉「はい、ありがとうございました。」
そんな会話を交わし、雑談を行いながら酒を飲み明かしたのだった。
そして数日後、町の門の前にて、
上泉「それじゃあまあ機会があれば会いましょう、それではまた。」
ログ「おう、それではな、また会おう!」
そう言い、ログさんは旅立って行ったのだった。
その後は自主鍛錬をしながら日々を過ごした、あとはいろいろ知識は覚えた方がいいよなと思いそういう場所がないかルビィさんに聞いてみた。
受付嬢ルビィ「知識ですか?」
上泉「そうそう、本なんか読める場所があれば助かるんですけど。」
受付嬢ルビィ「それでしたらギルドの資料室ならそこにある資料に目を通せますよ?」
上泉「ホントですか?それじゃあそこ使いたいんですけど……」
受付嬢ルビィ「大丈夫ですよ、一応冒険者は誰でも利用可能です、まあ利用者なんてほとんどいないんですけどね(笑)」
上泉「あ〜……」
まあ冒険者は思考脳筋が多いからな、仕方なさそうな気がする、それにしてもルビィさんの笑顔が時たま怖い時があるな……。
そう思いながら場所を聞き出し、資料室へ向かうのだった。
さて、ここで旅立つ前にいろいろ情報を集められればいいんだけど……
そう思いながら俺はギルドの資料室に来ていた、資料室の受付に利用する旨を伝え、中に入る、原則持ち出しは厳禁ということでここで資料を確認していく。
……気になる資料は片っ端から見ていくか、一応。
そう思いいくつかの資料を確認していく。
上泉「この翻訳メガネの魔道具は便利だな。」
この資料室にて、別の言語の資料を確認するために使い手のわかる言語に翻訳して見せてくれる魔道具を使用して資料を読んでいく、こんな便利なものまであるんだな。
そう感心しながら読んでいくと。
上泉「魔法技術大全、か」
へぇ、少し興味があるな。
そう思い本をめくり読んでいく。
大半は俺が利用できない魔法構築が必要なものばかりだったが使えそうな技術が二つ存在した。
上泉「マジックスキンと魔咆、か」
マジックスキンは魔力を全身で覆い、魔法耐性と物理耐性を強化するもの、魔力でできた鎧を着込むイメージかな。
魔咆は生成した魔弾に魔力を収束させ、より魔弾の威力を高めるもののようだ。
上泉「マジックスキンは身体強化と性質が似ているな、これならすぐに使えそうだが……こっちの方が難易度高いのか、まあ練習すれば使えるようになるか、今日から練習してくか……」
ていうかこの技術……持ってる武器も覆えるんじゃないか?まあ試してみればわかるか……。
あとはこの魔咆だけど、これはホントに試さないとわからんな、まあ試していけばいいか。
そう思い、他の資料を確認していくのだった。
資料室受付嬢「ありがとうございました。」
俺は受付にメガネを返して資料室を後にした。
はぁダメだな、必要な情報が多すぎる、一応ちょっとづつ地名なんかを覚えていければと思うけど……旅するなら現地の旅仲間的な人が欲しいところだな、正直。
上泉「さて、どうしたものか、ハリィさんたちは誘えないしなぁ、交友関係狭くて泣けてくるな。」
まあなるようにしかならないよな、とりあえず今日見た技術の練習と出発前までに出来るだけ知識を詰め込んでいくか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます