マミーから筋肉質な女性が!?

 瀕死となって、防御行動しか取らなくなったマミーにじわりじわりと近付いていく。

『マミーは包帯を巻き直そうとした。しかし巻ける包帯がなかった』

 フフフ。最早、君の行動の全ては無駄行動なのだよ。マミーは瀕死になると防御行動しかとらなくなる。そして、ナナのお陰で、この目の前のマミーは防御行動をするための包帯が無いのだ。即ち、自分の防御力を高めることができない。まぁ、それをしなくても残りHPが1の相手にトドメを刺さないけどね。それをしたら終わるからさ。

「おーっと、爆裂玉が炸裂したマミー選手、早くもグロッキー状態かーーーー。防御行動も先程のナナによる包帯巻取りでなす術がなーーーーーい。これは万事休すか。我らがフグオ選手がじわりじわりと近付いて行くーーーーー。トドメを刺すのかーーーーー」

 バニーの実況も熱を浴びてきたな。マリンはうんうんと頷いているだけなのだが。ナナは、あれ何杯めのスライム水だ?あれ上手いんだよな。マリンの体液ってことを抜きにしても。まぁもう普通にマヤとハルもがぶ飲みしてるしな。この暑い季節だとシャーベットにしたら、あの現実世界でよく売れているソーダ味のアイスに匹敵するんじゃないかと思う。まぁまだ試してないからなんとも言えないけど。

『マミーは逃げ出そうとした。しかし、逃げられない』

 逃げるまで使ってきたか。でも残念だったね。君が女性の時点で僕から逃げることはできないんだよ。何故なら、君を元の姿に戻すから。キリッ。なんてしてみたがカッコ良くもなんともない。だって、要は俺のアレを突っ込んで、出す。やってることは、酷すぎるのだから。でも仕方ないじゃないか。それが僕の能力なんだから。

『フグオは、下半身を露出した』

『マミーは、驚き慄いている』

 まぁ、そうだよな。普通こうなる。チョトミとかの方がおかしい。なんの躊躇いもなく、吸い取って人外娘に自分から変わったんだから。

「あーっと我らがフグオ選手が下半身を露出したーーーーー。これにも会場の何人かは目を伏せてしまったーーーーー。マミー選手も恐れ慄いて、動けないぞーーーー。こんな状態で、フグオ選手はあんなことやこんなことをしようというのかーーーー。人の心は無いのかーーーーー」

 いや、人の心とかこっちの心を抉らないでくれ!十分、倫理的におかしいのは百も承知なんだからさ。というか、バニーもそれで人外娘になったんでしょうが!というツッコミはやめておく。

『フグオの下半身がメキメキと唸りを上げる』

『マミーは、その場から動かず諦めた』

 メキメキと唸りをあげるって、言い方!言い方!まぁ露骨じゃないから良いのか?いや、まぁそれにしてもこのマミーはずいぶん潔い。先程まで、必死に逃げようとしていたのに、今はもう自分の定めを受け入れるかのようにじっとその時を待っている。

「おーっと、我らがフグオ選手は臨戦態勢に入ったーーーーーー。マミー選手、万事休すか。これには、もう動くことを諦めたーーーー。これには会場からもブーイングの嵐だ」

「おい、テメェ。何諦めてんだ!こっちはテメェが粘るに2万G賭けてんだぞ!もっと粘れ!」

「あんな無抵抗なマミーはんに主様は突っ込む気でっか?うちは信じられまへんわ」

「御主人様。ミミ以外に入れないでーーーー」

 バナンキー、賭け事してんの?いやいや、負ける側に2万もって誰に?元締めはって、パピィの護衛役でお供してくれたヴァンパイアレディのアケミさんかーい!何やってんのさ!ルルは自分の時、だいぶ抵抗したもんな気持ちはわかる。ミミは、独り占めしようとしない!僕は人外娘みんなの御主人様なんだから。

『フグオはマミーのピーに、ピーを当てがった』

『マミーは、ピーを漏らす』

 いやピー音の多さ!いや確かに言葉にできないことをやってるんだけどさ!ピー、ピー、ピー、なことが行われてるんだけどさ!

「おーっと、我らがフグオ選手がマミー選手と取っ組み合いだーーーーー。これに黄色い声援を送っているーーーーー」

「主様、もっと攻め立てるでありんす。あちきは主様に5万Gかけてるでありんすから」

「カレピッピに組み突かれたら、もうマジヤバ汁の餌食で、逃げられないから〜〜」

「勇者様、キリリをどうか元に戻してあげてくださいませ」

 ファラン、5万Gも賭けてるの?っていうか僕の勝ち確定なのに賭け事成立するのか?アケミさんは笑顔のままで、意味がわからないし。チョトミは、もうモロにマジヤバ汁とか言ってるし。アハハハハ。パピィに至っては、自分の使用人がこういう目にあわされてるのに、それでしか元に戻せないからもう達観しちゃってるし。というか、このマミーヤバい。中がウネウネしてて、締め付けてくる。これが噂の名器ってやつか。入 初めて2分も立ってないのに、込み上がってくる。

「これは我慢できない。今元に戻してやるからなキリリ」

 僕は逝く寸前に名前を呼ぶ。すると、マミーの包帯の顔が取れ、女性なのだが、頬に十字傷のある髪はショートヘアでボーイッシュな感じなのだが女性らしい部分はしっかりと出ていて、お尻も大きい。だがお腹周りはバキバキに割れてて、腕も筋肉が盛り上がってて、脚も筋肉が盛り上がってる。そんな女性が出てきたもんだから僕はこの後どうなるんだと身構えるのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る