初めての人外娘!
目の前に居るスライムは、一体何なんだろう。幼児の見た目で、産まれたばかりのようにたどたどしい言葉で話している。しかもNPCのように見えない。意味がわからないだが会話ができるってこんなに嬉しいんだなぁ。兎に角、わからないことがあったらヘルプ画面だ。
「はーい、ナビゲーターのアイリィンだよ〜。あっ、おめでとうございま〜す。初めての人外娘ゲットだね。この調子で人外娘を増やして、レッツハーレムだよ〜。先ずは、名前をつけてあげようね」
名前?スライムだからゼリー、ジェリー、プルーン、プルプル、マリン、うーんどれが良いだろう?取り敢えず呼んでみて気に入ったら名前にするか。
「おいで〜ゼリー」
「そのなまえは、いーだ」
意思疎通ができるって素晴らしいことだ。呼ばれる名前だとわかってるみたいで嫌だと言ってくれる。ジェリー、プルーン、プルプル、どれも拒否られた。これでダメならまた考えれば良いか。
「おいで〜マリン」
「ビョーン、マリン。マリン。きにいった〜」
目の前の人外娘スライムがピカーンと光輝いた。
「マスター、名前つけてくれてありがと〜。これからよろしく〜」
相変わらず幼児の見た目だがたどたどしかった言葉が普通になっていた。ん?画面が反応している?何だろう?押してみよう。ピッ。
名前 マリン
職業 スライム娘
スリーサイズ B80 W50 H80
見た目 幼児体型
LV.999
HP9999
MP9999
力999
守999
速999
賢999
運999
攻撃力999+α
守備力999+α
所持スキル 触手撃ち(消費MP0で怒涛の8回攻撃)溶解液(消費MP0で、相手の守備力を0にする)分裂(消費MP0でマスターを守るスライムの盾を召喚)吸収(常時発動。あらゆる魔法攻撃を吸収して次のターン相手に賢さの10倍のダメージを与える攻撃として跳ね返す)
はっ?人間のステータスの最高能力値は99。HPとMPは999だ。このステータスは、魔王とその幹部である四天王よりも圧倒的に上だ。レベルも999。わけがわからない。それに見た目とかスリーサイズとか何?変更可能ってこと?取り敢えず人外娘とはとんでもない力を秘めた化け物であることがわかった。うん、絶対に逆らわない。逆らったら一瞬で消し炭だ。所持スキルの消費MPがどれも0にも関わらずMP9999って何に使うの?そこまで考えて、もう考えるのをやめることにした。そこでふと思った。ということは自分のレベルも上がってるのではないかと。
「ステータスオープン」
ブァンと音がなり、ステータスが現れる。
名前 フグオ
職業 性の伝道師
LV.2
HP2
MP2
力2
守2
速2
賢99
運2
攻撃力2+α
守備力2+α
所持スキル、死んだフリ(消費MP1。1戦闘に1回のみ。死んだ時に自動発動)圧倒的な抗体(常時発動。全ての状態異常を無効にする)
うん。レベルが上がってた。嬉しい。能力値は1づつしか上昇してないけどむしろHP2。うん。未だにスライムの攻撃ですらワンパン。外を歩けば全てデスエンカだ。でも攻撃力のところの+αってなんだろう?装備を足した数字が攻撃力と守備力に刻まれていたはずなんだけど。一応装備画面も開いておくか。
武器 装備なし
頭 装備なし
上防具 装備なし
下防具 装備なし
下着 草の下着(守備力1)
足 装備なし
アクセサリー リストバンド(呪われている。決して外すことはできない)
待てぇーい。何で、適当に作った草の下着の方がいつもの服より防御力あんだよ。まぁ、そのいつもの服は綺麗さっぱり溶けたわけだけど。ハァ、でも防御力が上がるなら草の防具一式作るか。見様見真似で、草の上着・草のズボン・草の靴・草の帽子を作って、装備してみたんだけど。うん。どこからどうみても草むらに隠れているハンターにしか見えない。しかも防御力がこれで5も上がった。何とも言えない。いつもの服って何だったんだろう。草で適当に編んだ防具の方が防御力があるなんて。しかも、どうやらクラフトしている間、時間が止まるのは、一緒みたいだった。まぁ生身で作ってるわけだから疲れは、どっと来るんだけど。でも、相変わらずGは0だ。このままでは、宿屋に泊まることができない。それは、この世界から現実世界に戻ることができないことを意味している。一刻も早く何とかしなければ。
「んーっとね。マスター。その辺にいたデスボアー狩っちった。食べて良い?」
えっ今なんて?デスボアーを狩ったって言わなかったか?アイツの肉は、丸焼きで1500Gだ。ということは売値が750G。立派な収入源だ。
「マリン、食べちゃダメ」
「え〜お腹すいたよ〜児童虐待はんたーい」
そんな言葉どうやって覚えた?しかし、無一文の今では、貴重な収入だ。
「マリン、この辺にいるありとあらゆる魔物を狩って、ここに運んで来て。後、次のデスボアは、食べて良いよ」
「ヤッタァー。すぐに行ってくるねマスター」
そうやって飛び出していって、一瞬で大量の魔物を狩って戻ってきた。
「エヘヘ。狩りすぎちゃった。てへ」
僕はマリンを抱きしめる。
「よくやった。こんだけあれば」
「マスターが喜んでくれて嬉しい」
スライムは、絞ると清涼飲料水となり、そのままでもゼリーとして、美味しい。ホーンラビットの肉は、現実世界の兎肉を少し脂が乗ってジューシーにした感じ。殺人蜂の羽は、素材として売れる。うん。これだけの素材が一気に手に入るなんて、マリン様々だ。僕は、マリンと共に街にこの大量の素材を売りに行くことにした。
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