第340話 謀反人の処置は? (13)
僕自身の方では、フォンジの処分の方は大方決まったので、チラリと再度、何処かの阿保を見れば。
「シルフィー?」と声をかける。
「何、陛下?」
まあ、僕はまたどうやら神輿の国王さま、お人形の王さまのようだから。
「フォンジの処分は、僕の好きなように決めても良いのだな?」と、再度確認をとる。
「ええ、陛下のお好きなようにお決めになってください。朕は陛下に楯突くようなことは致しませんから」と。
シルフィーは僕に、いつもの女神の微笑みをかけると、その後は一礼をした。
僕はそんな、妻の様子を見詰め、終われば。再度、自身の周りに集う、御妃さま達や身内衆達、将軍達を見渡すように見詰め、終われば。
「フォンジは、先ほども僕がみなに提案をしていた通り、領地は没収する」と告げる。
「はぁ」
だからフォンジのおじさんは気落ちした声を漏らし、自身の肩をまた落とし、俯く。
「あ、あの陛下……。私共の命の方は……?」
一度俯いたフォンジのおじさんだけれど。直ぐに自身の顔を上げ、顔色を変えつつ、自分の爵位の件よりも家族や生きている将達の身の心配……。今後の処置はどうなるのか? と尋ねてきた。
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