こんなにも冬晴なのにさびしさが単四電池くらいあります

「短歌」2023年4月号、第552回角川歌壇より。

一ノ関忠人選、特選。

選後評。「雲一つない冬の晴天。それなのに私には、さびしさがあります。

単四電池くらいのさびしさって、どれくらいでしょうか。単一でも単二でも

単三でもない小さな容量のさびしさ。」

江戸雪選、秀逸。

選後評。「どんなに空が晴れていても、どんなに楽しい日であっても、

「さびしさ」は身体の芯から離れない。単一電池でもボタン電池でもない

「単四電池」に妙な実感がある。」

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