第45話 ガレリアを発つ
話し合いをした翌日は、ガレリア馬運商会へ馬を買いに向かった。
馬運商会の建物へ入ると、使役馬部門に向かって行って担当者に声をかける。
「こんにちは、馬車を引く馬を探しに来ました。重量のある馬車を引かせるので、力強い馬を紹介してもらえますか?」
「かしこまりました。少々お待ちください」
探してる馬を伝えると、担当者は後ろにある棚にあるファイルを手にして戻ってきて、お勧めの馬を紹介してくれた。
「お待たせしました。力強い馬で操縦しやすい物でしたら、こちらの【グランディ】をお勧めします」
「この馬を購入する場合の納期はどうなるのでしょうか?」
「グランディなら近くにある牧場に数頭いますので、気に入って頂ければ直ぐに渡すことが可能になります。ご覧になられますか?」
直ぐに引き渡しが可能と聞いたので、みんなの顔を見ると『ウン』と頷いたのを確認した。
「はい、牧場へ案内してください」
「かしこまりました。準備をするので少々お待ちください」
少し待ってから牧場へ案内されると、体高は2mをゆうに越え、馬体重も2,000kg以上ある雄大な馬体をしたグランディがいた。
柵の中には5頭いたけど、俺は黒く輝く馬体をした1頭が目についたので、そのことをみんなに伝えた。
「僕はあの黒い馬が気になるかな」
「あら、偶然ね私も黒い馬が気になってたのよ。やっぱり相性が良いと好みも似るのね」
パミュルが我先にとドヤ顔で答えると、ハリエットは少し悔しそうな顔をしながら、追随するように口を開いた。
「わ、私も最初から黒い馬が良いと思ってたのよ?相性ならパミュルに負けてないもん」
「ははっ、サーシャとメルローズはどうかな?」
「「黒い馬で!」」
全会一致で黒い馬に決まったので、担当にその事を伝えて購入手続きを済ませる。支払いも終えたのでそのまま黒いグランディを引き取って、宿へと戻る途中にこれからの話をする
「このまま宿に戻ったら、グランディを
グランディと
「それで、ガレリアを発つのはいつ頃に?」
「僕としては明日でも良いと思ってるよ。今日は流石に準備が間に合わないからね」
「じゃあ、明日の出発で良いんじゃない?」
「「賛成!」」
「OK、宿に戻ったら精算するよ」
ハリエットがそう言うと、みんなが賛成と言ったので宿に戻ったら宿泊の精算をする事にした。
その後は、グランディと
宿で最後の夜を過ごした翌日になり、メルローズの護衛から始まり、色々なことが起こりながらも到着したガレリアの街を去って行ったのだった。
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