第2話 月曜日のドライブ




太陽が散らかした

木漏れ日のパズルピース

くねくね山道で

拾いながら 僕らは


くだらないありふれた話

馬鹿みたいに

笑い 転がしながら

坂道を下ってく


僕らを乗せた わナンバー

飛行機雲に進路を取れ


ページをめくるより早く

夏空に負けないほど

僕らの気持ち 晴天井 


真っ直ぐに

どこまでも 

このまま

どこまでも

イケんじゃないかって

向かい風が押し上げる





遠くに海が見えた


瞬間


永遠に解けないはずの数式が

瞼に

スパーク




この月曜日を

僕は

いつまでも

忘れないだろう

きっと 




完璧な海と空の境界線

この世は球体なんだってこと

聞き分けのない僕らを

諭すかのように

跳ね上がり 魅せつける



永遠を信じてる

視界の青にそう願ったのなら


それはもう通り過ぎていく途中


多分とても正しくて

降水確率よりも確かなこと


だけど

今の僕らに 

答えが分かるはずもない 

知りたくもないんだ

そうだろう?


終わりの始まりに

追いつかれないよう


僕らを乗せた わナンバー

飛行機雲を突っ切っていけ


連写する瞬きで 

この青を 焼き付けて








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