終焉の謳い手〜破壊の騎士と旋律の戦姫〜

第一部 第二章 設定資料 ※ネタバレ閲覧注意（推奨：第二章既読）

用語辞典②

　五十音順

〈あ行〉

　・調律（アコルディ）

　上級魔術。時空属性。

　使用者同士の精神を同調・一体感を与え、視点の共有と精神感応（テレパシー）で意思疎通を可能とする魔術。

　互いの精神を支え合う効果もある。

　扱い辛い事で有名で使い手はほぼいない。

　・女神の使徒（アポストロス）/神秘（アルカナ）

　女神の恩寵（おんちょう）たる神秘（アルカナ）を宿し、その身に証である聖痕（せいこん）を持つ者。

　その存在の多くがアルカディア教団に帰属する。

　・アルカディア教団/神聖国　その②

　教団の象徴（シンボル）の構図は、祈る女神の翼が世界樹を包み込む様子を描いたもの。

　国花は紫君子蘭（ムラサキクンシラン）、別名アガパンサス。その花言葉は〝無償（むしょう）の愛〟。

　・咲き乱れる氷華の津波（ヴェント・アンタンス・フルーレグラス）

　大規模魔術。氷属性。

　荒れ狂う津波のような氷が広範囲を飲み込み、最後は巨大な花へと結氷（けっひょう）し、開花する。

　・疾風の刃（エル・ヴェント）

　下級魔術。風属性。

　風の刃を発生させる。

〈か行〉

　・金獅子（きんじし）

　獅子の魔獣。

　金毛、たてがみと尾が炎の様に燃えている。

　凍結輪舞雨（グラス・ロンド）

　中級魔術。氷属性。

　氷塊を雨の様に降らせる。

　・絶対零度・氷獄檻（グラスネージュ・エンファージ）

　上級魔術。氷属性。

　地面から鋭い氷の塊が無数に生まれ対象を閉じ込める、または貫く。

　檻さながら、墓標のような光景からその名がついた。魔術の使用に伴う、極寒の冷気の余波は一帯を白銀に染める。

　・氷結束縛（グラセ・レストリク）

　下級魔術。氷属性。

　その名の通り体の一部、主に地面に接した足などを氷つかせる事で行、動を束縛する魔術。

　・門（ゲート）

　空中に浮かぶ漆黒の大穴、魔狼（まろう）を発生させていた。

　魔獣が湧き出る門。

　リエゾンの坑道奥、また山岳地帯に突如（とつじょ）出現・消滅した。

　その実態は謎に包まれており、上級魔術にも耐える。

　現状では排除のための有効打はルーカスの破壊の力のみ。

　空間に関与する魔術であれば、対抗手段となるかも？との見解がなされ、術式の研究が急がれている。

〈さ行〉

　・神力（しんりょく）/神聖魔術（しんせいまじゅつ）

　神力とは魂に宿（やど）る力。

　全ての人が所持する力ではなく、扱うためには訓練が必要。

　その訓練法は教団が独占している。

　神聖魔術は神力を必要とする魔術。

　マナと神力を掛け合わせた術がほとんどである。

　・星光の街路（ステラストリート）

　王都の北東門から南東門に掛けて広がる商店街（マーケット）の俗称（ぞくしょう）。

　街路に沿って所狭しと露店（ろてん）が立ち並んでいる。

　・呪詛（じゅそ）

　下級～上級魔術。等級は種類により異なる。闇属性。

　俗（ぞく）に言う呪い。

　その種類は多岐に渡るが、特定の個人あるいは集団に病気や死などの災厄を生（しょう）じさせる魔術の総称。

　術者の力量に左右されるが、マナの扱いに長けた魔術師、特に精神力の高い人に効き辛い。

　魔術で外からの干渉によるものではなく、呪詛（じゅそ）を施（ほどこ）した呪具を用いて物理的に接触する事、例を挙げるとするなら剣を模（も）した呪具で刺すなどにより、内側へ直接呪詛（じゅそ）を刻（きざ）む方法もある。

　・刺し穿つ大地（ソル・ライズ）

　下級魔術。地属性。

　大地が鋭（するど）く隆起（りゅうき）し、対象を貫（つらぬ）く。

〈た行〉

　・神聖なる雷光（ディ・アラージュ・エクレール）

　上級神聖魔術。雷/光属性。

　対象に無数の雷光を降らせる。

　イリアが行使した際は継続効果があったが、それは彼女の詠唱士（コラール）としての固有能力である。

　・聖なる解呪（ディ・リベラル）

　中級神聖魔術。光属性。

　解呪の魔術。

　・神聖翼壁結界（ディ・ルミネプロテージュ）

　中級神聖魔術。光属性。

　結界魔術の一つ。物理・魔術どちらにも効果のある防御魔術。

　一般的な結界魔術よりも強度がある。

　・地母神の護盾（テラメール・アムール）

　中級魔術。地属性。

　結界魔術の一つ。物理・魔術どちらにも効果のある防御魔術。

　・ドラゴン

　伝説上の生物。現存する個体は世界でも数体。

　人の目に触れなくなって久しく、書物で記録が残っているだけである。ただ、数年前に姿を現わした事例がある。

　・暗黒精神喪失（トルー・ド・メモワール）

　魔術。属性不明。

　黒いローブの少女が使った精神操作の高位魔術らしいが詳細は不明。

〈な行〉

　・ナビア連合王国

　エターク王国から海を挟んで西の同盟国。

　王女がゼノン皇太子へ嫁いだ。

〈は行〉

　・祝賀行進（パレード）

　聖地巡礼（ペレグリヌス）で訪れるアルカディア教団教皇聖下を歓迎する式典で執り行われる予定のイベント。

　・炎の弾丸（フラム・ジュテ）

　下級魔術。炎属性。

　剛速球の炎の弾丸を飛ばす。

　・フレーズ

　ベリー類。赤くて小さな果実。

　ケーキには欠かせない。

　・ホド連邦共和国

　エターク王国の南西に位置する国。友好国。

〈ま行〉

　・魔術師/魔術　その②

　魔術師が魔術行使の際に使用するマナは①大気に満ちるマナ②体内に貯蓄（ちょちく）保有・循環（じゅんかん）しているマナの二種類である。

　大気に十分なマナがある際は体内に保有しているマナの使用を最小限に魔術を行使できる。

　逆に大気のマナが多くない場所では体内に貯蓄保有するマナを使用する。

　貯蓄（ちょちく）保有できるマナの総量には個人差がある。

　魔術の属性は八種類＋二種類。

　炎（フラム）＞氷（グラス）＞風（ヴェント）＞地（ソル）＞雷（エレクト）＞水（フェン）、光（ルミエ）⇔闇（オプス）。

　相関図外で無（ヴィド）、時空（ディメオン）。

　また、魔術の等級の分類は大まかに下級＞中級＞上級、複数人で展開する大規模/領域魔術に分かれる。

　・魔狼（まろう）

　狼型の魔獣。灰毛。動きが素早い。

　・治癒（メディ）

　下級治癒術。淡い新緑の光が傷を癒す。

　・メルクーア

　ホド連邦共和国にある鉱山の町。

　原産の鉱石は世界でも知られており、高い評価を受けている。

〈や行〉

〈ら行〉

　・ライチェ

　赤くて丸い。酸味と甘みのある野菜。

　・大地の憤怒（ラージュ・テラブルメント）

　大規模魔術。地属性。

　名前のみ登場。

　・守護結界（ラプロテージュ）

　中級魔術。無属性。

　結界魔術の一つ。光の防壁、物理・魔術どちらにも効果のある防御魔術。

　・リエゾン

　王都オレオールより東の鉱山の町。

　北の山岳地帯に多くの鉱床が存在しており、資源獲得の重要拠点。

　・幻影魔術/空想傀儡円舞曲（レヴリ・ド・ファントシュ・ワルツ）

　下級～上級魔術。闇属性。

　幻影を生み出す。

　黒いローブの少女が行使した空想傀儡円舞曲（レヴリ・ド・ファントシュ・ワルツ）は彼女の独創（オリジナル）魔術。幻影だがその攻撃は本物と変わらない威力を持つ。

　・風纏加速・範囲化（レジェ・レゼール・エクステント）

　強化魔術。風属性。風纏加速（レジェ・レゼール）の範囲版。

〈わ行〉