第14話クリスマスイヴの予定

ピッ、「37.6℃か、お熱があるよ?」額を押さえるナオミに早く続きを話

してと催促するように左肩を鷲掴みにして揺らした。おねだりの顔が可愛かった。

> 「逢って食事してクラウンでホテル行ったよ。」希望通りのナオミの返答に満

足げな微笑を返していた。

> 「次のご予約は?んで、宮大工って何?」直美のインタビュアーに為りきって

いた。

> 「旅館の女将かよ! 次はキラキラ連れて行ってくれるんだとさ・・・。」両

眼をキョロキョロして、周囲に壁耳を注意していて、視線はキリコに戻った。

>  クリスマスイブまで予約取ってあるんかとキリコが囃し立てたが、バツイチ

の特権だと、ナオミの切り替えしで話しが思わぬ方向へ行くとも知らずに二人の

喫茶話は続いていた。

>

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