熱が出た時の夢ってさ

 幼いころ発熱時に見た夢は気持ち悪かったのを思い出した。


 まるで鉛筆の削ってない部分を撫でているような感覚に、耳鳴りもどきがずっと鳴り続けている。

 極めつけは自分が小人化していることだ。


 寝ているはずのベッドの上に立っていて、ぼんやりとした意識の中あてもなく歩き続けるあの地獄。


 年が上がるにつれて、上記のような夢は見なくなったが、未だに感覚は覚えてるものだ。

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