第14話 ダンジョン攻略 中編

11階層からはダンジョン内がガラリと変わった。

死者の魔物が現れ始めたのだ、高位の死者の魔物には聖属性の攻撃しか通じない。


スケルトンが3体ずつ現れてチカやカミュに叩き伏せられて階層を進む。


ー 12階層


スケルトンにレイスが加わり始めるが、僕の聖属性の武器を皆に配り倒していく。

ドロップ品は何故か石鹸だった。



ー 13階層


スケルトンの上位種が現れ始め時々レイスが混じる。



ー 14階層



グールが現れ始めた。

地中からワラワラと姿を表すのはちょっとしたホラーだ。

動きが遅い死霊たちに手間取ることもなく階層を進む。



ー  15階層



今までの死霊が団体でで始めた先に扉があった。


扉を開けると一体の骸骨が司祭のような格好で佇んでいた。

「リッチだな。」

僕がそう言うとカクカクと口を動かした後

「ようこそ生者よ。ここが貴様らの墓場だ。」

と言うと魔法を複数展開し始める。

アスカが結界魔法を展開し、カレンが攻撃魔法を構築しながら様子を見る。

僕は魔法反射の結界を複数出して攻撃を反射する。


攻撃を全て反射され反撃されたリッチが

「嘘だ!生者が我の攻撃魔法を防ぐばかりか攻撃するなどと・・」

と何が言っている、そこにカレンの火魔法が

「インフェルノ」

地獄かと思える炎がリッチを覆う、耐え忍んだリッチがボロボロの服を引きづりながらも最後の攻撃魔法を仕掛ける。


「ダークネス・アブソーチン」

どうやら闇魔法で生命エネルギーを吸い取る魔法のようだ。

魔法反射結界を張ると僕は、魔法剣に聖属性を発動させて一気に接近するとその旨の魔石を砕いた。

崩れ落ちるリッチ、すると

「階層主の討伐を確認しました。」

とのメッセージが流れ奥の扉が開く、転移陣と階下に進む通路が見える。


「次行くよ。」

と声をかけながら宝箱を開けて進む、宝箱は今度も金箱。



ー 16階層



ここは水の世界だった、だだっ広い湖の中に細い陸地が奥へと続く。

大きな滝も見える、水の中には何かが泳いでいるようだが暗くて見えない。

皆で陸地を歩いていると突然水辺から鋭い水魔法の攻撃が。


「結界」

アスカが結界で防ぐ中進むと、進路を塞ぐように大きな魚の頭をした魚人のような魔物がモリを手に数体姿を現した。

カミュとチカが果敢に攻めていく、問題なく討伐完了し次の階層へ。



ー 17階層



ここは風景はその上と同じだが出てくる魔物が、サメのようなものと陸に上がって来たものがワニのような魔物リザードマンだった。


これらも問題なく打ち倒して進む僕ら。

問題ないね。



ー 18階層



ここはボコボコと音を立てて沸騰する熱湯の世界だった。

現れるのは真っ赤な皮膚をしたリザードマンと大ウナギのような魔物。(熱くて赤くなっているのか?)


口から酸を吹きかけるウナギと中々の剣捌きをするリザードマン、しかし僕らの敵ではなかった。



ー 19階層



ここは逆に氷の世界だった。

氷魔法で攻撃するリザードマンの影から痺れる毒を飛ばす鉄砲魚。

この攻撃にカミュが一瞬体の自由を奪われたが、僕の与えた状態異常無効の指輪で難を逃れた。


備えることの大切さを大いに感じた。



ー 20 階層



とうとう20回層に来た、大きな湖の中にポツンと島がありそこに扉があった。

扉を開くとそこにはさらに大きな海のような湖、いや塩辛いので海と言える。

ここのボスは、クラーケンだった。


とにかく巨大なボスだ。

僕は皆を結界で守らせると、海の水を収納魔法で吸い尽くした。

そして炎魔法でイカ焼きにして討伐したのだった。

その戦いに

「嘘みたいな戦いね。」

とカレンが呆れ気味に言った。


いかに巨大な魔物でもその有利な空間を無くせばただの大きな獲物でしかないと言う事、しかもクラーケンはそこまで防御力がなかったので楽に倒せたのだった。



宝箱は今度も金、金箱しかないんじゃないか?

しかも中身は身代わりのミサンガ10個、足の数だけかよ。


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