第4話 転生した時の肉親て大体美人じゃね?
「夜人きゅ~~~~~~~~~んっ!!!!!!!!」
そう叫びながら俺の元に駆け寄って来る女性、彼女こそが俺の母親である『
母さん・・・いや泡沫さん(未だ母さんと言うのは抵抗がある)はその勢いを殺す事無く、俺の向かってツッコんでくる
が、寸での所で泡沫さんは麗さんに制止されていた
「・・・麗さん。」
「お帰りなさいませ。奥様、毎日毎日お伝えしておりますが・・・夜人様に抱き着く前に手洗いうがいをしてくださいませ。」
麗さんがそう言った瞬間、彼女の背後から龍の幻影が見え、泡沫さんを威圧している
「あら・・・母親が愛する息子を一刻も早く抱きしめたいという気持ちは仕方ないでしょう?」
麗さんに対し泡沫さんはそう言い放つと泡沫さんの背後からも幻影が・・・
「奥様?」
あ、ミーアキャットだわあれ
ミーアキャットじゃ龍に勝てねぇわ
麗さんの一言で泡沫さんはスゴスゴと洗面所へ向かっていった
これで俺の知る限り麗さんの戦績は211勝0敗だな・・・
だがそんな麗さんでも負け越している存在が居る
それが・・・
「夜人くん、ただいま~!!」
そう言いながらテトテトと俺の方へ近づいてくるのは戸籍上俺の姉である『八剱
「月様お帰りなさいませ。」
「お姉ちゃんただいま~。月、ちゃんとキレイキレイしたよ?」
「ハッ、であれば全く問題ございません。」
麗さんはそう言って月姉さんを俺の元に誘う
そう、月姉さんは凄く優秀なのだ
泡沫さんと違い、ちゃんと手を洗い嗽をし、なんなら歯も磨いてから俺の傍にやって来る
それ故に麗さんも月姉さんに対しては非常に優しく、自分の妹の様に接しているのだ
「夜人くん、良い子にしてたかなぁ~?」
「うん」
そう言いながら俺の頭を優しくよしよししてくれる彼女は控えめに言って『天使』である
俺は決してロリではないが、薄っすらと茶色がかった髪とパッチリな目、覚束ない足取りで健気に近づいて来る様子を見て天使だと思わない畜生は居るだろうか?いや居ない。
俺は俺で一歳であれば問題がないレベルで返事をして彼女のナデナデを甘んじて受け入れる
年下の撫でられるのは若干気恥ずかしいが、それも天使からであれば全く問題ないのだ
「夜人きゅ~~~~~~~~~んっ!!!!!!!!マママが帰ってきたわよ~!!!!」
そんなほのぼの空間に泡沫さんが再度突入してくる
余りに興奮しすぎてマが一回多かったのはこの際目をつぶって置こう・・・
今度はちゃんと手洗いうがいを済ませた様で麗さんも泡沫さんを止める事はしなかった
「奥様、月様、お茶とジュースが入りましたのでどうぞ。」
そして家族団らんを味わっていると麗さんは2人に飲み物とおやつを出してきた
まぁ麗さんも泡沫さんも仲が悪い訳じゃないのは良い事だよね
そんな感じで俺の1歳児の1日は過ぎ去っていく
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