『第3!』大回り経験。
『まだ、耐えれますか〜!?』
『あぁ!もちろん!なぜ君が僕を知っているのかを聞くためにな!』
彼女の手を必死に掴む。
懐かしく思い出すかき消した青春が蘇る。
あの初めの手を握った感覚、握力。いなくなったアイツに似ている。
『もうすぐで着きますからね!』
目の前から、大きな駅が見えてきた。
『これから着地します!!......唱える。リーナ。』
『シュー....スタッ!』とゆっくり落下し駅の目の前に到着した。
『呪文か...あいつらそんな物使ってたな...にしてもこの駅はでかい割に周りには何もないな。』
おおよそ、東京ドーム4個分だろうか...
さらに今まで見たことのない、素材だった。
『あわわ...!ちょっと急ぎますよ!』
(遅刻したら私も怒られる....けど元くんと話しているのいいんだけどね...)
『ダッ!ダッ!』と彼女は走った。
『おい!ま、待ってくれ!俺もあいつらを殺したいんだ!』
彼女の背中を追いかける、彼女は『お天馬お嬢様』だった。
しなやかな駆け足。
空気の抵抗を受けて、夏の流れ星の様な綺麗な髪が少し浮いている。
綺麗だ、その一言に尽きる。
その姿に僕は、緩い涙が頬を伝った。
『なんだろう、少し懐かしい感じがする』
少し気になって、周りをチラ見した。
周りは見た事のない文字や、僕には理解しがたい奇抜なデザイン。
『よそ見してないで!私についてきて!私に!元間くん!』
階段が見えてきた。すでに彼女が登っている。
『タッ!タッ!』と階段を登る。
『はぁ.....は”ぁ”やっとついた...こ、これが電車か』
『世界人にはちょっとしんどかったもね?元間くん〜!?』
彼女は上から目線で呼吸が荒くて疲れている僕を駅のホームで見下す。
『....はい、はい、わかりましたよ。異世界人さん。』
と呆れた感じで言う。
『で、なんで僕の名前を知っているんだ?』
その瞬間に彼女はびっくし頬を赤く、目線を逸らし答える。
『いや///そのー//た、た、魂がそ、そう言っているからかn.......』
『おい!』
後ろに頬赤らめたまま泡を吹いて倒れた。
僕は、後ろに倒れる彼女を腕で掴んだ。
すると彼女がすぐに起きた。
『あ////ありがとう、ございmーーーー』
また気絶した。それも頭から煙が出るぐらいに赤らめて。
『なんだよもう....これじゃ話が進まないじゃないか...』
『ーい!』と遠くから声が聞こえる。
『なんだよ...もう...』
『おーい!あんたが!80年ぶりの異常転生者か!』
とレトロな電車が近づく希望の汽笛を吹きながら。
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