第6話 注がれるもの
”ザ–––––––ザ––––––––ザ–––––––ザ–––––––––”
”–––––––バシャバシャ–––––バシャバシャ–––”
豪雨だ。先が見えないぐらいな豪雨。二度と虹を見れない雨。
『……まるで、俺の未来みたいだな。もう晴れることのない雨。』
『さっきまでは、まだ晴れる事を期待していた雨だったのに。』
最後でいいから虹を見たかった。少しだけでも。
『けど俺はもう流れに反した』
”––––––ザァ–––––––!!–––––––ザァ–––––!!––––––––ザァ––––––––!!”
”ザァ––––––––!!ザァ––––––––!!ザァ––––––––!!ザァ––––––––!!”
『……けどよ、俺もこの世からもうすぐいなくなるからな。な”ぁ”ク”ソ”転生人”』
–––––––––––––––––––––––––––ポチャン–––––––––––––ポチャン–––––––––
–––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––。
周りの雨が止んだ。
『”–––––––、ようやく雨が止んだか。俺はこれからいろんなの豪雨にも会うだろう。コイツを殺した事がバレて。』
雨雲は、どこかに消え公園は深い夜を迎えた。
『国をあげて探すだろう、腐った正義によって。今はここを離れ移動するしかない
あの水虫の棲み家に行くまでは私はまだ死ね切れない。理を超えて殺す。』
= 1時間後 =
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雨が止んだ粛然たる公園。いつもの平凡。
小鳥が餌を求める声、蛇の睡眠、蛙の休息、風に黄昏る木々。
けど『静か』はある角度からは『恐怖』でもある。
『”————————1?!?て、て、て、、転生者様のく、首が!?』
粛然たる公園のあったスコップの上に死んだカスが乗っていた。
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