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  • ~残酷劇の夜~への応援コメント

    歴史の中にこういった悲劇もあったのでしょうね 神風連という話題にならない事件に、犠牲者という視線というのもまた珍しい。けれど、話の中で血肉が通うリアルな話でした。

    作者からの返信

    拙作をお読みいただきありがとうございます。

    神風連の乱では、この作品にあるように、心ならずも妾にされた無辜の少女までもが斬られて死ぬという痛ましい出来事が起こっています。

    神風連の乱といえば、あの三島由紀夫が、その精神に感銘を受けて、小説「豊饒の海」のモデルにしたという逸話が有名です。

    その三島由紀夫が、左翼学生に対して「諸君らが天皇陛下万歳とさえ叫んでくれたら、僕は君らと手を取り合えるのに」的なことを言ったという話を聞いたことがありますが、自分は、「無辜の少女まで斬り殺すということをしなかったら、俺は神風連に多少の同情を覚えることができるのに」と言いたかったのです。

    折しも、熊本では神風連資料館が、赤字経営で閉館したとのこと(令和6年9月)。以前、取材がてら訪れたことがありますが、少女の死のことはどこにも記されておらず、むしろ熊本の一大思想集団としての神風連を称揚しさえしている印象を受けました。

    その資料館を生前訪れたこともある三島が、お安のことを知っていたのか知らなかったのかは今となっては知る由もありませんが、三島が神風連の乱の輝かしい面を書いたのであれば、及ばずながら自分は、その負の面を書こうと思った次第です。

    重ね重ね、ありがとうございました。