ゴブリンひまわり1

 ゴブリンひまわりとは、食虫植物型のゴブリンのことである。


 ひまわりの花言葉は、「憧れ」「崇拝」「情熱」「あなたを幸せにします」「私はあなただけを見つめる」という意味がある。


 ゴブリンひまわりの花言葉は「うっかり」だ。


 ゴブリンひまわりは、ラフレシアという植物のように、異臭でハチやチョウなどの虫を誘き寄せて、体内にある発電器官で電気を発生させて気絶させる。


 その気絶した虫を、器用に地面に埋めて栄養にするのだ。


 恐ろしい。


 しかし、所詮はゴブリン。


 電気の操作をミスって、うっかり自分に引火してしまう。


 そして、お亡くなりになる。


 毎年、ひまわり畑では一万件以上ものボヤ騒ぎが起きている。


 ひまわり畑の管理人が「またか」と呟きながら、花壇の水やり用のホースで消火活動している。


 その様子は、もはや夏の風物詩かもしれない。

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