第22話知ってた…
当然の事だけど朝がくればそのうち夜になり、夜が明けると朝になる。当たり前の事だ。で、問題なのは夜…。凛が来たから来るとは思ってたよ…梓希。梓希は積極的だからその内来るだろうとは思ってたんだ。でも凛が来た次の日の夜に来るとは流石に予想していなかった…。それにさっきまたもう1人の僕が語りかけてきた。こっちの質問には答えてくれなかったんだけど一言だけ…。女性に恥をかかせてはいけないって…。でもそんなに割りきれない僕がいるんだよね…。まあ、まだ梓希がそういう事をしにきたとは限らないし、僕の頭が少し色ボケしているだけかも知れないしね…。梓希は僕の部屋の鍵を閉め………。鍵はやはり閉めるんだね。でも、まだそうとは限らないよね?
「お兄ちゃん♡今日は梓希がしてあげるからね」
ですよねぇ~…。知ってた…。
「…あのね、梓希…」
「もしかして…私じゃあ駄目…なの?」
涙目でこちらを見る梓希。どうか泣かないで欲しい。溢れ落ちそうな涙を拭ってあげ、
「え~とね…泣かせたりするつもりはなくて、その、まだ付き合っていないし、告白の返事もしてないのに、何と言っていいか…」
「ぐすっ…凛ちゃんとは…したのに?」
「うぐっ…た、確かに…。でも、それは…」
「私じゃあお兄ちゃんを満たせない?」
「違う違う…そうじゃなくて…」
「お兄ちゃんを困らせたいわけじゃないの…。でもお兄ちゃんと少しでも繋がっていたいから…お願いだよお兄ちゃん…」
「…え~と…『じゃあお願いするね梓希!』!?(ちょっ!?ちょっと待って!?声出ないし今の僕じゃないから!!!)」
その言葉を聞いた梓希パァッーっと大輪の花が開く様に笑顔になり、
「うん!任せてお兄ちゃん!梓希頑張るからね!」
そう言って梓希は僕をベッドに押し倒すと、服を脱いで裸に…。待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て!裸にならなくていいんだよ!?ちょっ!?いつまで声出ないわけ!?ついでに言えば体も動かないんですが!?お前の仕業か!もう1人の僕よ!?そうこうしているうちに梓希は僕の顔に向けて腰を下ろし…えっ?
「むぐっ…んんっ…んんんんっ!!???」
アレか?僕の鼻や口に当たってるのって梓希の大事な部分だよね!?えええ───っ!?
これはマズい!いい匂いがするし…とにかくヤバい!?
「んっ…お兄ちゃん…くすぐったい…よ…」
梓希の声が聞いた事もない甘い声に変わった。
「凛ちゃんとは…はぁはぁ…見せ合いだったらしいから…んっ…私は口でしてあげるからね♡」
「
あああっっっ─────────────
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「ねぇねぇお兄ちゃんどうだった?」
「…え~と…最高でした…」
「ホント!?良かったぁ~」
「その…」
「いいんだよお兄ちゃん!何かあった時はいつでも言ってって前も言ったでしょ?私はお兄ちゃんから絶対に離れないから!」
「…うん」
「…お兄ちゃん」
「ん?」
「ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ……」
啄むようにキスをした後、梓希は満面の笑みを浮かべて…
「だ~い好きお兄ちゃん♡」
そう言って抱き付いてきてその日は一緒に寝る事になったんだ…。
******
あとがき
日頃のお礼をこめまして本日複数話更新致しました!お読み頂き本当にありがとうございます。筆者頑張ったと思って下さる方で評価がまだの方がいらっしゃいましたらどうか下部より星、評価をどうか宜しくお願いします!それとこれからも面白い話を書きますので何卒宜しくお願いします!
美鈴でした!
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