第5話美術の時間!

 自己紹介をした時は最初はどうなる事かと思っていたけど気絶した皆の意識も一時間目が終わる頃には何とか戻ってきた。休み時間になると、廊下の方では僕を見に来た人達が次々と倒れるという事があった。教室の方では柚希がクラスメイトの大半から何か謝られているみたいだった。


「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「

………柚希…ごめんなさい!!!!!!!!

」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


「えっ?何?何?」


「柚希の言ってた事…」

「正直舐めてた…」

「あんなの反則だよ…」

「ハニカミ王子かと思ったもん」

「マジそれっ!」


「気にしてないから謝らないでいいのに…。でもみんな気を付けてね?あんなの序の口だよ?」


「あれで序の口…」

「マジか!?」

「いつからアレが天使君の本気だと錯覚していた?」

「何言ってんのアンタ!?」

「○クとは違うのだよ、○クとは…」

「あんた達、唐突に色んなネタぶちこまないでよね!!」


「おい!オマエ達!次は美術だろうに!早く準備して美術室に行かないと授業始まるぞ?」


「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「

はーい!すぐに向かいま~す!!!!!!!

」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


「…ったく」



 どうやら2時間目は美術みたいだ…。凛、柚希、風華と共に美術室へと向かう。向かう途中すれ違う女子生徒が倒れるのはもう分かってると思うので省略させてくれ!一刻も早く慣れてくれると嬉しいです!そして、美術の授業が始まってからすぐある問題が起きた…。


「美術教師の手越蘭てごしらんです。今年二十歳になりました。お嫁になる準備はいつでも出来ているのでいつでも言って下さいね?(チラチラっ…)…コホン…今日は…せっかく男性がいます。男性をスケッチさせて貰う事にしようね?」


「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「

はーい!!!!!!!!!!!!!!!!!

」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


 ─ん?今男性をスケッチって言った?僕を皆が見てスケッチするって事だよね!?大丈夫!?一時間目皆気絶してたの忘れたの?


「問題ないわ…天使君。前に出てきて?」


「…はい」


「じゃあ…上半身裸になってくれる?」


「「「「「「えっ…?」」」」」」


クラス全員の声が見事ハモる事に…。


「先生…それは…」

「マジ?」

「ちょっとそれはエロ過ぎない!?」


「あなた達は何を考えているの?これは芸術なのよ?ヌードデッサンとか色々あるけどアレもれっきとした芸術なのよ?芸術を変な目で見たら駄目よ?気を付けなさい…」


 そうだよな…そういうのあるしね。芸術ってそういうものだよな…。僕は恥ずかしいけど恥ずかしがってる場合じゃあないよね?


「じゃあ…脱ぎますね」

「待って!準備室で脱いでから声をかけてくれる?みんなにも心の準備が必要だろうしね…」

「は、はぁ…」


 凛が準備室に異常がないかや戸締まりを確認後、準備室に1人で入り上半身裸になり声を掛ける。


「え~と…良いですか?」


「ちょ、ちょっと待って!?」

「もう少し心の準備を!?」

「と…豊和君の裸/////(あの時以来…)」

「まだ見た事無かった…です/////」

「そういえば、あ、アタシだって見た事なかった…わね/////」

「もう少しだけ待って!」



 それからまた時間がしばし経ち…って授業終わってしまうぞ!?後、30分も無いんじゃない!?


「そろそろ良いですか?授業終わってしまいますよ?」


「いいわ!入って来て!」


 ようやく準備出来たみたいだ。僕が皆の前に姿を現すと、


「「「「「「ゴクッ…(ツ─ぅ)」」」」」」


─っと喉を鳴らす音が耳に入り、それと共に視界には既に鼻血を出している子の姿が視界に入る…。これは宜しくない!既に限界を迎えている子もいる様だ(特に柚希…)。ちょっとした思い付きだったんだ…。皆の緊張をとる為にちょっと気色悪い事をすれば鼻血を出す事は無くなる…。そう思った!


「男に緊張しても何にも良いこと無いんだっちゅ~の!」


 胸筋をちょっと寄せてポーズ!男がこれしたら気色悪いと僕は思っていたんだけど…


「「「「「がはっ/////!?」」」」」

「「「「「それはアカンってぶふぅ────

!!!???」」」」」

「豊和…君…それ…なんの…御褒美…なの?ガクッ…」

「あ、アンタ……ヤリ過ぎ…よ」

「胸筋…少しだけピクピク…です…………」


 逆効果でした!?本当にごめんなさい!思い付いてももう二度としないようにしますから!至らない事したばかりに全員大量の鼻血を吹き出して気絶してしまった…。1人を除いて。


「…さっさと服着て教室に戻っておいてくれる?目障りだから…」


「あっ……うん…ごめんね…。ええ~と、委員長の眞島さんだよね?」


「ここはいいから早く教室へ戻れと言ったわよね私?」


「…うん」


 どうやら嫌われてるのかな?男性に対して耐性あるみたいだし仲良く出来たらいいんだけど…。とにかく服を着てから美術室を後にして教室へと1人戻って行った。後にこの出来事はスケッチブックがほぼ全て大量の血で染まっていた事、床も血だらけだった事から『美術室の血の惨劇…』と名付けられた。


 この後、あんな事になるなんて知るよしも僕には無かった…。






******

あとがき


皆様のお陰で頑張れてます!本日二度目の更新です!引き続き評価や応援宜しくお願いします!サポ様限定話も3話載せてますので興味あられる方は宜しくお願いします!頑張りますので何卒!!!


美鈴でした!

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