第20話、事件

小夜「じゃあまず一層目から!」


吹屋「そうだな」


モンスターたちを剣や魔法でバッタバッタとなぎ倒していく


《すげーな》

《こんな綺麗に剣を使える人、そうそういないぞ》


コメント欄も盛り上がっている。


そこで、ある事件が起こった。


ハリー「こんにちはー!ハリーでーす!」


《ハリーってあの?!》

《マジか!気を付けろ!》

《ハリーちゃん可愛い!》


ハリーとは、最近有名な迷惑系チャンネル。

チャンネル登録者数は3000万人。

その可愛さとやっている事が違いすぎると話題なのだ。


小夜「あの人…迷惑系の人?」


吹屋「みたいだな。まぁ大丈夫だろう」


そのまま敵を倒していると…


ドカァァァァァァァン!!!


大きな爆発音がした。

その音の方向には…ハリーがいた。


ハリー「えへっ。ハリー間違えて爆発させちゃった~!」


小夜・吹屋「「ぶりっこだぁ…」」


ダンジョン法第15条

・爆発物の使用を禁止とする(魔法は別)


ハリー「どーしよー。壁が壊れちゃったー」


吹屋「っ!この匂い…爆竹だ!」


小夜「爆発物は禁止なはず…迷惑系…か」


吹屋「どうする?!」


ハリー「っ?!なにこれ!硬くて壊せない!」


小夜「とりあえず檻で閉じ込めた!」


ハリー「チッ、こんなの使いやがって…つぶしてやる!《岩》!」


吹屋と小夜の頭の上に岩が現れる。


吹屋「こんな攻撃、聞くわけないだろ」


小夜「こんなの素手で対処できるわ!」


ハリー「それはどうかな…?!」


小夜「っ?!なにこれ!手が…」


ハリー「手錠を付けさせてもらったわ。これで魔法も使えないでしょ!」

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