両片思い

何回も寝落ち通話繰り返したりすると

私だって気になり出す。


思わずメールを送ってしまった。


「私は君に会いたい」


秒速での返事は「もちろん!」


会う予定を立てて

いつも通り寝落ちをするはずだった。

お互いフッ軽だということが判明して

その日の夜中に会うことになってしまった。


彼の家から私の家まで高速使って約1時間。

電話を繋げたまま急いできてくれた。


お互い人見知りが発動し、車に乗り込む前に

ペコペコお辞儀を繰り替えし、

取り繕った会話を交わす。


とりあえずカラオケに行くかと向かう。


最初はもちろん歌うだけだった。

フリータイムで入ったので朝の5時まである。

段々疲れてきてお互い肩に寄り添い会いながら

過去の恋愛や何をしてきた人生か、

お互いの第一印象や今の印象を話す。


お互い一目惚れだったらしく、距離感はとても近い。

お互い好きなのか探り探りだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る