第13話 若返り?

本日1話目です。よろしくお願いします。

☆。.:*・゜☆。.:*・゜


今、なんて言ったかしら?

『若返った?』

だって、十歳って⋯


〖そう。今、二歳だよ。かわいいよ~♪〗にこにこ


『に、二歳!?』

そんなに!?


〖そう。二歳だよ。あのね、この世界に渡る時に体を作り替えないといけないんだけどね?その時に魂の修復をしたんだ〗


た、魂の修復?


『よく聞くのじゃ。主神様は、愛し子の楽しい記憶だけを残し、辛い記憶は消そうとしてくれたのじゃ。娘の女神と共にの。これがどういうことか分かるかえ?』


どういうことか?

『⋯それほど、魂が傷ついていた?八年分も戻ってしまうほどに?』


〖その通りだよ。体だけ作り替えても、魂があれだけ弱っていたらもたなかった。だからね、あの子の楽しい記憶、あなたとの思い出だけを残したかったんだ。あ、「もーもーのおいちゃん」は大好きなおばあちゃん繋がりだからね、しっかり覚えてたよ。あの子の楽しい記憶は全て貴方との記憶なんだよ〗にこっ


『二歳⋯あの子と出会った頃ね』じわ


〖うん。その頃からやり直してるんだ。でもね、ちゃんと自分の足で駆け回ってるよ。元気にご飯もたくさん食べてるよ。子供らしくね〗にこ


『そう。元気に、ご飯もたくさん』ぽろぽろ

良かった


〖お昼寝も大好きだし、お風呂も大好きだし、後は、もふもふーって、周りのもふもふ達が食べられちゃうんじゃないかって思うほど、もふもふ大好きだよね。いつもね、ドラゴンの赤ちゃんたちと、フェンリルの背中に乗ってるよ〗


『あらあらまあまあ、それはすごいお友達ね。もふもふ、羨ましいわ』


〖あとね、源さんも今、愛し子の所にいるんだけどね?僕がこの世界に連れてきた時は四十代位のイケおじ?っていうの?だったんだけど、今はね?最盛期の頃二十代半ば位のイケメン?っていうのになってるよ。愛し子に名をつけてもらうと、何故か最盛期の姿になっちゃうみたいなんだ〗


『な、何ですって!?私と同年代のはずが、イケおじ所かイケメンですって!?許せないわ⋯っ』

自分だけっ


『何を言うておるのじゃ?其方もであろ?』


『へ?』

私、も?


『くすくす。ですからお姫様おひいさま

『お伝えしたではないですか』

『まだご存知無いようだと』

くすくすくす

先程私をお風呂で磨いてくれた天女さんたちが、意味ありげにくすくす笑っている。な、なんで?


『おお、そうであったの!』パンっ

〖え?そうだったの?〗


え?え?


『鏡を⋯』

『『『ここに』』』すちゃっ

『ふふ。流石じゃのぉ』くすくす

『『『ありがとう存じます』』』にっこり


『ほれ、見てみよ!』にこにこ

『『『ささ、どうぞ』』』にこにこ

〖うん。見てみて♪〗にこにこ


『は、はい』

皆さんの笑顔が怖いわ。ついでに自分の姿を知るのも怖いわっ


それでも恐る恐る等身大の鏡の前に行くと⋯


え?

『えええええ?』

だだだ、誰これ!?


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

お読みいただきありがとうございます。ブクマ、応援、感想、星などもありがとうございます!


『転生初日に~』『小さな小さな花うさぎ~』も、よろしくお願いします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る