第52話 新しいパパ?

おっきした女の子。神様のお膝の上でピヨ助ときゃっきゃしてます。

それを前に呆然としながら話を聞いている⋯聞けてるのか?白騎士さんたち。


〖と、言うことなんだよ〗

『『『⋯はあ』』』


うん。端折りすぎ?は、否めない説明に相槌を返すしかできない白騎士さんたち。


〖君たちの隊長さん⋯じゃないや、族長さんたちはまだ何も知らないから、帰ったら説明しておいてね♪〗

『『『はあ⋯』』』

『あなたたちが家族以外でこの子に会う初めてのお客さんなんだから、光栄に思いなさい』

『『『はあ⋯』』』

『あ、族長のお子さんたち、この子のお友達になってくれると思うのよね。遊びに来てって伝えてね』

『『『はあ⋯』』』


もう『はあ』としか言えない白騎士さんたち、大丈夫?


そして、気がつくと


じぃぃー


『『『え?』』』


女の子がピヨ助を抱えて、じぃぃーっと白騎士さんたちを見てます。


『『『え?え?』』』

瞬きもせずに見てます。見てます。


『え、えっと』

『お嬢⋯かわいいおじょうちゃん』

『な、何かな?』

途中神様がムッとした目をしてきたから言い直した!


「おにーたん、あたらちい、ぱぱ?」こてん


『『『ええ!?』』』


ギランッ!と、四対の目がっ

絶対違うよな?

まさか認めないわよね?

認めたらどうなるか分かってるよな?

簀巻きにして川に捨てたろか!?

と、脅し⋯言っている。


『『『ヒイッ!?』』』

『ち、違いますよっ』

『お、お兄さんたちは言うなれば親戚のお兄さんだよっお兄さんっ』

『そ、そう!パパはそこにいるパパたちだけだからねっ』

汗ダラダラで必死に訴える白騎士たち


「おにいーたん?」こてん


ちらっ


ずずっ。あ、お茶飲んでる。

まあ、兄ならいいか

おじちゃんでもいいんじゃない?

どっちでもいいよ

パパじゃなきゃいいよ

と、態度が言ってる、気がする


『そ、そうだよ。僕がローエン』

『ニーベル』

『ベルクだよ』

『僕たちは白騎士団というこの森を守るエルフの騎士なんだ』

『ここにはいないけど、ジークフリートって言う団長がいてね』

『団長のとこには嬢ちゃんより少し大きなお兄ちゃんとお姉ちゃんがいるよ』


「ふおぉ~おにーたん、おねーたん、いっぱい!」キラキラ


『そうだね。きっと仲良くなれるよ』

『うん。とってもいい子たちなんだ』

『三人兄弟でね⋯』


〖あ、ごめん。そこ訂正〗ずずっ


『『『ええ?』』』

神様からいきなりの訂正。


『二人増えたのよ』


『えええ?』

自分たちがいないほんの少しの間に何が?


〖団長の子たちを必死に庇っていた子たちいたでしょ?〗


『は、はい。いじめる振りをして、他の子から攻撃されないように守ってくれていた子たちですね?』

『痛々しくて何とかしてあげたいとは思っていたのですが』

『私たちは近づけなくて⋯』

白騎士たちの顔が悔しそうに歪む


『そう、その子たちは無事よ。族長家族に預けてきたの。これからは、自分たちの子として育ててくれるそうよ。だから五人兄弟よ』にこ


『そうでしたか。良かった』

『ありがとうございます。気がかりだったんです』

『あの子たちはいい子ですから』

心底ほっとした顔をする白騎士たちに


「よかっちゃね~」にこにこ

よく分からないけどニコニコする女の子。


ずきゅんっ!

『『『はうっ!』』』

キラキラと輝きが見えるような笑顔に撃ち抜かれた!


『あ、あなたもかわいくていい子ですよ!』

『ええ!あなたも僕たちが精一杯守りますからね!』

『お兄ちゃんたちにまかせて!』

いきなり何かに目覚めた白騎士たち!


「ほえ?あい!ありがちょう!ろーにーたん、にーにーたん、べーにーたん」にぱっ


何だか分からないけど、お礼を言う女の子。しかも、何やら呼び方が!


『『『はうっ!』』』ずきゅんっずきゅんっ


『な、なんだか、胸がっ』ドキドキ

『な、なんだこれは』ドキドキ

『お前たち、真っ赤だぞ』ドキドキ

『『お前もだよ』』

とにかく、守らなきゃ!という使命感が!


「う?」こてんっ

〖さすがうちの子〗

『そうね。さすが私たちの娘だわ』

『一発で落としたな』

『やれやれ、これから先、変な虫つかないようにしなきゃね』

『『『守るです!』』』

『『『ですです!』』』

『ぴゅいっ(あげないよっ)』

『『『⋯うん』』』

『『『⋯』』』こくこく


あら?一部に敵認定された?

まあ、新しい仲間ゲット!


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

お読みいただきありがとうございます。毎回遅れてすみません。時間を決めずに、出来るだけ毎日更新できるようにしたいと思います。

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