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 指先に纏いし新橋を

 見つめ私は時を駆ける


 はじめましての姐さんが

 新橋を纏いうっとりと

 頬を桜に染めている


 天然物では染められない

 化学が生み出すその色は

 人の五感を刺激した

 

 ハイカラな金春の色香は

 今も心を惹きつける






***p189「しんばしいろ」***



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