第19話_配信が終わり…

踏むと同時に辺りに黒い霧が立ち込め、そこからわらわらとモンスターが姿を現した。

ここで少し説明、モンスタートラップには2種類あり、モンスターが現れると同時に襲いかかってくるタイプと全て出揃ってから襲いかかってくるタイプだ

そして今回のトラップは後者の出揃ってからの方である。


コメント

・にに逃げて逃げましょ!

・あなた馬鹿なんですか馬鹿なんですよね!!


「HAHAHA、馬鹿ですが何か?馬鹿じゃなけりゃこんなことしてねぇだろ?あ、レアモン(レアモンスター)湧いた。」


わらわら出てくるなかに他の奴より1匹だけほかより一回り大きい体思った奴と色違いの奴が居た。


コメント

・あ、ほんとだ

・ってなりますか!逃げなさい!あなた死にますよ!?


「まぁまぁ見てなって…ふぅ」


モンスターが出揃ったのかいっせいにこちらに殺意を向けてきたのを感じ、一息ついた後手を垂直に横に一線ゆっくりと動かすとそれから本の数秒後敵が見える範囲全て横に切断された。


ザンッ…


コメント

・は?


「乱戦無双も良いけど、こういうスッパリやる無双が決まるのもスッキリするよな」


コメントの驚きを他所にモンスターが消えたのを見届けたあとまたモンスタートラップエリアを出て再度入る。

そして一撃で屠りそれを2回ほど繰り返した。


「飽きた。次行こ」


コメント

・あ、あはは…私の中の常識が崩れる音が聞こえます…

・ってかなんでそんなに強いんですか!?

・できるなら根掘り葉掘り聞きたいです。


「なぜ強いか?敵を殺ったから、以上」


コメント

・は?

・それ答えになっていないじゃないですか!ふざけないでくださいよ!!


「ふざけるも何も言う気ないし、予測などするのはいいけど俺に聞くなって事なんだわ」


ぎゃーぎゃーと鳴っているコメントから目線を離しながら「(この人なぜ離れていかない?ただ1視聴者としているのかもしくは…一応はギルドの人かそういう関係の人って思っておいた方が良いか?そうするか)」と思い別のことをするためモンスタートラップを後にした。


「ほとんどミノさん、バリエーション偏りすぎだろ!」


また遭遇したミノタウロスを2体まとめて倒しながらそう吐くとコメントでダンジョンに何を求めてるんですかと言うコメントが載る。


コメント

・バラエティーじゃないんですよ!?

・普通ダンジョンは命懸けのはずなんですが…


「僕だってそこら辺気をつけているぞ?無双できる所ではこんな感じで楽しんでるだけさ」


コメント

・楽しむ場所がやばいんですよォ!?

・いや違う!そうじゃないんzas


「あはは!誤字ってらぁ」


誤字るコメントに笑いながらある目的地へと到着した。


「さてさて?目的地に到着したわけですが、さて問題です。あれはなんでしょう?」


そう言いながらその大きな扉を写した。


コメント

・え、嘘ですよね?ボス部屋なわけないですよね!?

・ねぇ!


コメントが騒いでおりますが無視して勢いよく蹴りを入れながら突撃した。


ドガァァッ!!


「死のお届けに来ましたァァ!!」

「ガアァ!?」

「あ」


コメント

・え


ここで事故が起こってしまう。

勢いよく扉を蹴ったことにより扉は壊れ勢いよく目の前に座るモンスターの顔面へと行きそのまま超☆エキサイティング!!してしまったのだ


「あー、すまんボス…報われん死に方したな」


コメント

・敵にここまで可哀想と思う時が来るとは思いませんでした。


「と、言う訳でまたなー!!」


配信は終了しました。


コメント

・あ!

・締めの挨拶くらいしたらどうなんですか!?

・もう!


どうも居心地が悪くなったので配信を切る事にした。


「ふぅ、俺配信者向いてねぇわこれ」


配信中も視聴者増えるかと思っていたのだがそんなことはなく結局最後まで1視聴者で終わってしまった。


「見に来てくれたヤツらも居たんだけどなぁ?何がだめだったんだ?みんな離れていったわ」


そんな悩みに首を傾げながら帰路についていた時、後ろから背中を叩かれた。


「ん?」

「んひひぃ」

「え、えへへ」


後ろを振り向くとそこには笑顔な女の子と申し訳なさを顔に出しながら苦笑いする女の子が居た。


「…え?新手の勧誘か?」

「「え?」」

「え?」

「「「え?」」」

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