第17話_説明
あの後配信を続けるのもあれだしと考え切り(視聴者共は続けてくれとコメントしていたが)姉妹と別れ(めっちゃついて行きたそうにしていたが、後コラボをしたがっていたが)、女の子の親に説明をするために女の子の家へと案内してもらった。
「ここが私の家です…。」
「あぁありがとう。それと今更だが別に人目を気にしなくても俺が見えなくしているし別に気にしなくてよかったと思うぞ?言わなかったのが悪いんだが」
「…早く言ってほしかったです。」
「すまんて」
インターホンを押しながら謝っていると扉が開き女の子の母親が出てきた。
「はーい…えっと、どちら様でしょうか?」
「私は
「…。そう…ですか。どうぞ」
「お邪魔します。」
「…ママ」
自己紹介と何故伺ったのかを短く言うと母親は表情を暗くし家の中へと通してくれた。
母親の暗い表情に女の子も暗い表情になりそう言葉をこぼした。
「ん?どうしたんだそんなに暗い顔をして…誰だ?」
「…冒険者の人、あの子のことで話があるそうなの」
「っ!…そうか…そう、か」
家の中では父親がコーヒーを飲んでいたが母親の暗い表情に気がつき、なんでかを知ると何かを察したのか父親も暗い表情に、顔を見るとうっすらと目に涙を
「どうぞ…」
「どうも。それで、どこから話しましょうか?」
「…君が知っている最初からでお願いできるか?」
「えぇ、もちろんです…と言っても私も全て知っている訳では無いんです。」
それから女の子がモンスターと戦っていたこと、助けに行ったが手遅れだったことを話した。
「そう…ですか。あの遺体などは?」
「いや、母さん遺体は多分もう無理だ…。知り合いに聞いた話だが遺体などは数分するとモンスター同様消えるらしい、収納系の能力持ちであれば大丈夫だが…数が少ないし望みは薄いだろぅ。」
「そうですね…私もその場にいた人達も戦闘系です。」
「そんなっ!」
実際には違うがここは話に合わそうと考え、そういう事にした。
そしてもう1つ、言っていないことの説明をする。
「ふぅ…。では、暗い話ではありましたがどうでしょうか?もう1つ言わないといけないことがあるのです。聞いてもらえますか?」
「あなたっ!私たちは大切な娘を無くしたの!なんでそう笑っているの!?」
「落ち着け!…それで、話とは?」
少し笑みを浮かべた莉久にガタッと立ち上がり怒りを浮かべながらそう言う母親を止め、話を聞いてくる父親に少し関心を持ちながら女の子に使っていた姿を隠す能力を消した。
「「っ!!?まひる!!」」
「っ!?え!?今私見えてるの!!?」
「まぁ簡単に言うと彼女、死にはしましたが別の種族として蘇ってもらったという説明です。」
簡単に簡潔に単純に説明した。
え?単純はちょっと違うんじゃないかって?調べて当たってるんじゃね?ってなったからいいんだよ!あれだ、キニスルナ!
「ありがとうございます!ありがとうございます!!」
「ありがとう…うちの子を生き返らせてくれて!本当にッありがとう…!!」
「パパ…ママッ!!」
「いえいえ、種族変わっちゃいましたし…ん?おいなんでこっちによるそして君もなんでこっちによる?なんだその笑みは?泣きながら3人笑顔で迫られる恐怖ってやべぇって初めて知ったぞ知りたくもなかったんだが!?怖ぇよ!!」
女の子も含め家族3人がジリジリと近ずき、そして莉久に抱きついた。
「「「ありがとうございますぅ!!!」」」
「ギャァァァ!!?」
莉久はこの時こう思った。
人は知らないことに恐怖を抱くと言うが、知っていてたとしてもやはり怖いものは怖いと
「さて、そんな訳でお宅の娘さんはレイスというまぁモンスターになりました。」
「なるほど…あの、それは大丈夫なのか?討伐とかされるんじゃ」
「そうね。透けているしこの子を外に出せないわ」
「あぁそこに関してはご心配なく、レイスとしてレベルを上げて進化すれば実体を持てるようになりますから」
「そうなのか!?」
「そうなので…良かったわ」
え?なんでそんなこと知っているのかって?
知ってるか?普通のダンジョンはゾンビとかわかないようになってるんだ。
そして溜まりに溜まった怨念などは宝箱に吸収される。
そこから出るのか呪われた武器たちだがまぁそういうことでだな?少し強いモンスターが出るダンジョンに行くとまぁ居るわいるわ元ニートや引きこもり、夢を見ていた魂がな!これらで実験してたから知ってるって訳よ
ちなみにそいつらは皆今もダンジョンで経験値を分けてくれる奴らとして働いている。
「あれ、でも私どうやってレベルを上げれば良いの?この姿だとダンジョン内でも危ないよ?」
「確かにそうだ…」
「やっぱりまひる、危ないから家に居ましょ?」
「あぁ、それなら大丈夫です。私がこの子に経験値を与えて実体を得られるレベルまであげますので」
「えっ!?そんなことできるのか!?」
「それなら良かった…でもまひる?今後はダンジョンへ行く事は止めて」
「そんなこと聞いたことも…え、ママ?それされたら私のお小遣いg」
「蘇ったにしても1度死んでいるのよ!?普通死んだら終わりなの!!…もうこんな怖い思いしたくないの…お願い」
「わかったよ…。」
それから莉久はまひるに経験値を与えレベ上げ&進化を2回ほど行った。
「よし、これで能力欄の下のスキル欄に[実体化]が出たはずだ」
「あ、本当に出てる。」
「よし、後は契約解除っと」
莉久がそう言うとまひるはビクッと体を震わせたあと少し顔を強ばらせ辺りを見渡した。
「ん?どうした?」
「あ、いえ…。何か暖かかった物が消えた気がして…少し不安になっただけで、もう大丈夫です。」
「そうか」
まひるが感じたことが何なのか莉久は知っていた。
それはテイマーの能力である契約、それが切れたことによるものだろうと、他のテイムしている奴らによると強い者との繋がりを持っているととても安心感があり、自身に対しての肯定感?等が安定してまぁ居心地が良いそうなのだ
「それじゃ説明もしたし」
「えっ!?お別れなんですか…!!?」
「お礼がまだ!」
「そうだ!まだ納得いくことを1つもしていない!!」
「そうだなぁ…じゃあまひる」
「ふぇ?は、ひゃい!!」
「家族を大事にしろ。それが俺へのお礼と思え」
「…はい。」
それから頭を深々下げる夫婦と少し寂しそうな顔をするまひると別れた。
「さて、ハプニングはあったが無事片付いたし時間も…うん。帰るか!」
こうして莉久は二つの人影を背に家へと帰宅した。
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