第36話 抜群におもしろくなくてもいいと思って頑張って直す
スランプになった原因の一つに、「抜群におもしろいものを書こう! そして売れたい!」と思ったことがあると思います。気負いですね。
でもよく考えたら、売っている小説でも「抜群におもしろい」って、実はそんなにないんじゃないかなって思います。映画でもそう。「これは!」というのは、100本観て3本くらいではないでしょうか。
ではプロと素人の作品の何が違うのかというと、「プロの作品はしっかりした技術で整っていて多くの読者に受け入れられやすい内容である」ということかなと。
だから今回の『六重奏』の改稿で目指すのは、そこです。
きちんとした文章力でバランスの取れた作品にする、が目標です。
いま気になっているのは演奏シーンです。
自作はもちろん、他の作者様の作品を見て感じたこともあるのですが、作者の思い入れがある分描写過多になり、読みにくくなる傾向があるのではと思います。
だから演奏シーンの描写は減らしてもいいのではないか? と考えていて、その方向での改稿を試してみるつもりです。
時間を置いて読んでみていいなと思うのは、演奏シーンよりも、シェアハウスでの何気ない日常なんです。なので、この辺の心地よさに重きを置くのがいいのかなあって。
(もし間違ったことを書いていたら、ご指摘ください)
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