(ポジティブ)彩り白昼夢のいろどり
昼間に見る夢は
現実と違って
色とりどりの花が咲いて
空には虹がかかって
鳥や蝶が飛んでいる
私は逆さまになって
頭が下で足が上で
地面には張り付いている
人や車や建物も
すべて逆さまに見える
私はチョコレートの森に行って
木や草や花や果物も
すべてチョコレートでできている
甘い香りに誘われて
私は思わずかじってみる
私は猫の国に行って
猫が王様で猫が警察で猫が先生だ
人間は猫に仕えて
猫にご飯をあげたり
なでなでしたりする
私は時間旅行をして
過去や未来や別の世界に
ワープする機械を使って
恐竜や宇宙人や魔法使いに
出会ったり話したりする
私は空飛ぶ絨毯に乗って
風を切って空を駆ける感覚は
とても気持ちがいい
世界中の景色を見て回って
色々な国や文化に触れる
私は透明人間になって
誰にも見えなくて聞こえなくて
好きなことができる自由さは
とても楽しいけれど寂しいものだった
人々の本音を知って驚いたりする
私は巨大化して
人や物が小さく見える
建物や車を持ち上げられる
でも服が破れたり、人に怖がられたりする
私は人魚姫になって
海の中で泳いだり歌ったり
色な魚と友だちになりとても楽しい
でも人魚姫は人間の世界に憧れて、陸に上がりたい
足がないから、足になりたい
私は夢を見て
夢の中では、私は別の人になって、別の場所にいる
夢の中の夢は、現実と区別がつかなくて、混乱する
夢の中の夢から覚めると、白昼夢からも覚める
白昼夢と夢の中の夢は、どちらが本当なのだろう
白昼夢は美しいけれど
儚いものなのだ
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