052
蝉の声は止み、ヒグラシの声がしている。
アオネは下駄を履くと、外に出た。空は藍色に染まり、ぼんぼりがオレンジ色に光っている。昼間の暑さが嘘のように夜が涼しかった。空に雲はなく、星が光っている。今日は花火が良く見えそうだった。
アオネは山の上り坂を上って神社へ向かう。10分ほど歩くと、神社の石段が現れる。祭に向かう人々が談笑しながら歩いている。祭の明かりに照らされた赤い鳥居が夢のように不思議な存在感を放っていた。スピーカーから流れる太鼓と笛の踊るようなリズムに心が浮き立つ。
石段を登りきると、たくさんの屋台が並んでいる。イカ焼き、型抜き、ヨーヨー釣り、金魚すくい、スーパーボールすくい、アンズ飴、ふりふりポテト……。屋台から漂うおいしそうな匂いに懐かしさを感じた。
①かき氷を食べる 015へ
②射的をする 045へ
③神社にお参りする 081へ
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