第25話 主治医に会う時、疲れてる。

こんにちは。本人です、ルーナです。

毎回のように主治医に会う時は自分でいられるようにしなさいと口を酸っぱくして世良くんは言ってきます。

だけど、私は毎回主治医に会う時はなぜか疲れすぎて1人では居られないから、隣にいつも誰か一緒にいます。

大体が世良くんか咲希ちゃんがいます。

私はほとんどチョコレートのように溶け切っています。

もう、ふらふらです。

毎日、外で過ごしたい人と家にいたい自分とのせめぎ合いが続いています。

しかも、そんなに楽じゃない。

誰か違う人が自分の中にいて自分の代わりをしている人がいる状態はあまり良い状態とはいえない。

かなりぐったりします。

8人はみんな探究心や疑問が多く、調べることは調べるし、やりたいことはやる。

知りたいことはどんなことでも知ろうとする。

だから、調べ上げた上でメモ帳に書き起こす。

だから、メモ帳はめちゃくちゃいろんなことが書いてあります。

メモ帳を見ると分かる。

今日もそうでした。

ナンプラーについて意味が分からなかったので、母に聞いてナンプラー=魚醤だと知ると、満足したようにメモ帳に書き残しました。

世良くんは本を読んだ後に、メモ帳に書く癖があります。

だから、メモ帳にはいっぱいの大事なものがいっぱい載っています。

でも、それを見返すのは私ぐらいです。

みんなは友人たちは見返しません。

書いたら書きっぱなしです。

世良くんもそれを分かっているのか、別に何も言いません。

でも、問題は私ではないときにみんな何をしているのかは分からないことです。

どう過ごしているのか記憶がないんです。

だから、大事な人に何か変なことを話していないかとか考えちゃいます。

なにか、発言しているのかとか本当に気になります。

だから、毎日よく分からないんです。

いつ書いたかもよく覚えていないから。

だから、8人の友人といることはかなり大変です。

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