第21話 死ぬことを理解できなくなったこと。

2023年 9月2日 22:56

ルーナです。本人です。

私は死のうとしたことが何度もあります。

だけど、その度に理性では分かっていた。

怖いこと。

苦しいこと。

悲しいこと。

生きていたいこと。

血が怖いこと。

様々な怖さの中で生きていることが怖いこと。

私はずっと、死にたかった。

でも、私の死にたかった恐怖はいつしかなんで死ぬ必要があるのと疑問系に変わりました。


なんで死ぬ必要があるの?


そんな問いに答えてくれた人は現実にはいません。

答えてくれたのは私の頭の中にいる8人の友達でした。

ある人は死ぬ選択を残すために今は死なないと言い、ある人はもう少し悩めと言いました。

結局のところ、私は死ぬことを辞めました。

いつしか8人の友達といることで喜びや楽しさを感じるうちに死ぬことがなくなり、むしろ8人の世話や8人と会話するうちに鬱というものが、消滅してしまいました。

勿論、時々死にたいとも思います。

だけど、どうしてみんな死のうとするのかとか他人の思いが分からなくなってしまったんです。

今までは共感できていた想いが全て共感できず、むしろどうして苦しいのかさえ分からないんです。

分かっていれば何かが変わるとは思いません。

だけど、共感できないことが私にとってXやインスタでいいねをつけることはできなくなりました。

『死にたい、助けて』へのいいねやリプ=返信は出来なくなりました。

私は、そんな死ぬことを口にする人たちに優しく大丈夫だよと言える人にはもうなれないことに、すごく良かったのかさえ分かりません。

私はそんな死を口にする人たちを共感できるほどの言葉さえ、口にすることはできなくなりました。


もし、私が死ぬことを口にする時はきっと本当に死を覚悟した時なのかもしれないですね。

そんな日が来ないことを願っています。

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