まつろわぬ民

熊襲 隼人 蝦夷 土蜘蛛

倭にとって彼らは『悪』である。


記紀神話の研究では存在の是非も含め

主題になることある。


まつろわぬ民としてひとくくりにされる彼らだが、土蜘蛛は他の種族と違う気がする。

呼び名が生き物なのだ。


他の種族は固有名詞。

同じ名の人間でない生物はいない。

あえて別の生物の名を当てたのは

どんな理由があったのか。


 土蜘蛛は後に編纂された

各地の風土記にも現れる。

『各地の』ここがミソ。

特定の人々の呼び名だが『土地』『国』

が枠ではない証拠だ。

他の種族は縄張りが決まっている。

『どこの土地か』『どの国か』。

土蜘蛛は名に反して『土』に縛られていないのだ。


 彼らは最後何処に消えたのか。


 あるいは消えなかったのか。


『穴を掘って暮らしていた』

野蛮を強調する為の表現だと考えていたが、

『掘る』作業を日常的に行なっていたのなら土に詳しくなるだろうし、

深く掘り下げるのならただの作業ではなく

大工事だ。

トンネル工事がいい例だ。

専門の知識と技術、大型の機材がいる。


古墳時代は土木時代。

だって古墳は盛土の極大版だし、

『土を盛る』ならどこかからその分

土を持ってこないといけない。


 うとむ一方その技術が必要だったから、

滅ぼさなかったのかも。


















蛮族、蕃族の字でひとくくりにされるが、

『蛮』『蕃』は持っている意味が異なる。

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