ヤマトのクニ

あかな

ヤマトタケル 

神話に興味のある人で、知らない者は無い

不滅の英雄。

しかし別の意味でも珍しい人物。


墓が3ヶ所存在する。


天皇でもいない。


話によれば、死没した場所から白鳥となり飛び立ち、2度繰り返した後天へ昇った事になっている。白鳥が降りたのは奈良県御所市、

大阪府羽曳野市。それぞれ白鳥陵がある。

年齢は三十歳とあるが、記載が数え齢によるなら現代では二十八か九くらい?


経歴は正しく武勇譚。資質は賢く聡く。

その場にいるだけで兵士達の士気があがり、常に戦を勝利に導いた。倭になくてはならぬ人物だった。

天皇とってもそうだったと明記されている。


けれど悲運の最後をとげ、魂(白鳥)だけは死してもなお慕わしい倭を目指し、最後は天へ昇ると。


けれど、

本当にそうだったのか?

ヤマトタケルは倭に帰りたかったのか?

父(天皇)のもとに帰りたかったのか?


進路を見ると現在の仙台付近まで到達している。西で生まれ育った者の目にどう映ったのだろう。そしてエミシとの戦い。


倭(故郷)から遠ざかり北上し続ける旅。


価値観を揺さぶられる事もあっただろう。


その気風が自分に合っていると感じ、思う

事もあったのではないだろか。



倭にいる天皇側にとってもヤマトタケルは

危うい存在だった。

目立って権勢に従わぬもの、仇なすものがいなくなるのなら、民草にとって天皇以上に『頼りがい』のあるヤマトタケルは。


どうする?


東北で生きると決意したヤマトタケル。

倭の国の皇子を捨てる決意した時、誰に相談しただろう。


ヤマトタケルが倭に帰る事を許さない天皇。

自らの子を邪魔者として認識した時、どんな顔をしていたのか。


双方の信頼が厚い人物の元。倭からは適度な距離がある場所。

それぞれが使者を送る。

絶対に欠かせない協力者のもとへ。

もちろん秘密裏のうちに。

それを知るのはごく限られた側近だけ。


ヤマトタケルは己の為に己を殺す決意をした。

天皇は自身の立場の為に血族を疎んじた。


奇しくも双方の意はおなじ。

『ヤマトタケルは必要無い』


両方から協力を頼まれた

ヤマトヒメはどうしたのか。



検索をかけてみたところ、ヤマトタケルの死が『暗殺』かも知れないと言う意見は無かったので。話から考えられる『もしも』の一つとして。

3ヶ所も墓があるのは周囲の耳目を西に向けるための仕掛けで、本当は東北に流れ生きていたのだと。


ただの人として死んだ英雄の墓。














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